AIで工程表を自動作成する方法【ChatGPT・Gemini活用術|施工管理】

AIで工程表を自動作成する方法【ChatGPT・Gemini活用術|施工管理】 しごと

「工程表を作るのに毎回3〜4時間かかる」「工種の順番に抜けがないか不安」——そんな現場監督の悩みを、ChatGPTやGeminiといった生成AIが大きく減らしてくれます。この記事では施工管理18年の現役が実際にAIで工程表を組み立てた手順と、そのまま使えるプロンプト例、使い分けの基準をまとめました。最後にAI生成をもとに作ったデモ工程表も掲載しています。

AIで工程表作成は本当にラクになる

結論から言うと、AIは工程表の「下書き」を数分で出してくれるので、作成時間が1/3以下になります

私自身、以前は白紙のExcelを前に30分以上手が止まることも多かったのですが、ChatGPTに工種・工期・規模を投げるだけで叩き台が返ってきます。

叩き台が出てから手直しする方が、ゼロから組むよりはるかに速いです。

工程表の3種類を1分でおさらい

AIに指示を出す前に、自分が作りたい工程表の型を決めておくと精度が上がります。

バーチャート工程表

横棒で工種ごとの作業期間を示すもっともメジャーな型。現場説明や発注者報告に使うなら基本これで十分です。

ネットワーク工程表

作業の前後関係を矢印で示す型で、クリティカルパス(最長経路=全体工期を決める連鎖)を見える化できます。工期短縮の検討や遅延リスク管理に向きます。

ガントチャート工程表

バーチャートとよく似ていますが、進捗率(%)を重ねて表示できるのが特徴。MS ProjectやBacklogなど、ほとんどのプロジェクト管理ツールが採用しています。

ChatGPTで工程表を作る3ステップ

ステップ1:工種・工期・前後関係を整理する

最初にやるのは、AIに渡す材料を揃えることです。具体的には次の4点をメモします。

  • プロジェクト概要(構造・規模・延床面積)
  • 全体工期(開始日と引渡日)
  • 含める工種(仮設・土工・基礎・躯体・設備・仕上げ 等)
  • 制約条件(搬入時間帯・近隣調整・休日など)

ここが曖昧だと、AIはもっともらしいけど現実に合わない工程を返します。準備8割・プロンプト2割のイメージです。

ステップ2:プロンプトを組み立てる

下のテンプレートをコピペして数字と工種を差し替えるだけでOKです。

あなたは経験20年の現場監督です。以下条件のバーチャート工程表を
週単位8週で作ってください。出力は | 工種 | 1週 | 2週 | … | のMarkdown表形式。

【プロジェクト概要】
- 構造:RC造 地上5階
- 延床面積:600㎡
- 全体工期:8週間
- 含める工種:仮設/土工・山留/基礎/躯体/設備/内装仕上げ/外構/検査

【制約】
- 躯体は基礎完了後に着手
- 設備は躯体2週目から並行
- 最終週に社内検査と引渡を必ず入れる

ステップ3:Excel/Projectに落とし込む

AIが出した表をコピーし、Excelに貼り付けて色付け・日付列を整えます。MS Projectを使う場合は列をタスク名/開始日/終了日/依存関係にマッピングしてインポートすれば、ガントチャートが自動描画されます。

実際に上記プロンプトで出力させた工程を、見やすく整えたものが下の表です。

▼ AIに作らせた小規模RC造マンション 8週間工程表(デモ)
工種 1週 2週 3週 4週 5週 6週 7週 8週
仮設工事
土工事・山留
基礎工事
躯体工事(RC)
設備(電気・給排水)
内装・仕上げ
外構工事
社内検査・引渡

※ 実際にChatGPTに「RC造マンション 延床600㎡の8週工程表を作って」と入力して得た回答を整形したものです。

ChatGPT・Gemini・Copilotの使い分け早見表

ツール得意な使い方料金の目安
ChatGPTゼロからの工程組み立て・プロンプト自由度が高い無料/Plus 20$/月
GeminiGoogleカレンダー・スプレッドシート連携で予実管理がラク無料/Advanced 2,900円/月
CopilotExcel工程表の自動整形・Microsoft 365との親和性Microsoft 365に同梱

迷ったらまずChatGPTで叩き台を作り、Excel整形はCopilot、日程共有はGemini、という三段リレーがおすすめです。

AIを使うときに注意する3つの落とし穴

  1. ハルシネーション:AIが自信満々に嘘をつく現象。工期や法定検査の日数は必ず実数で検算します。
  2. 現場固有の制約が抜ける:天候・搬入制限・近隣協定などは入力しないと反映されません。プロンプトに必ず書き込みます。
  3. 社外秘情報の入力:顧客名・金額・図面データを公開AIに投げるのはNG。社内ルールを確認し、必要ならCopilot(Microsoft 365テナント内完結)を使います。

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まとめ:AIは下書き職人、最終判断は現場監督

AIを使えば工程表の叩き台は数分で手に入ります。一方で、現場の天候・近隣・職人の手配など、最終判断は人間にしかできません

AIを「下書き職人」と割り切り、空いた時間を段取りと現場周りの確認に回すのが一番コスパの良い使い方です。まずは今週の工程表1本、ChatGPTに叩き台を作らせるところから試してみてください。

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