まとめ
この記事では子供の成長に悪影響をあたえてしまう言葉について簡単に説明します。
子供を育てる立場になると、意識しておかなければいけない場面があります。例えば、子どもの行動に対しての注意の仕方です。言い方ひとつで子供の心を傷つけたり、恐怖を与えたりと素直な子供達は言葉を直接受け止めてしまいます。子供の成長に最適なことばをその場面で使えるように親は常に意識しなければならないと思います。
自己肯定感を否定する言葉
自己肯定感とは「ありのままの自分を肯定する、好意的に受け止めることができる感覚」この感覚はとても重要です。他人と比較せず、素の自分を認め、尊重し、自己価値を感じるための大事な感覚です。
この感覚は将来の人間関係や仕事や自己実現の土台となり、人生に大きく影響します。
否定する具体例
自己肯定感を否定する言葉
- ~くんはできるのになぁ
- ~はダメだなぁ
- ~は全然うまくならないなぁ
親が意識してあげること
度重なる失敗を責めるような言葉ばかり使うと、自己肯定感が低くなり自分が嫌いになったり、自分に自信がなく、失敗を恐れる気持ちが強くなってしまいます。
心の発展途上にある心には自分は自分であって良いと感じる自己肯定感が必要。
強く育んであげるには、親が子供を信じて何も心配いらないと背中を押してあげることが大事です。
恐怖を与える言葉
子供が言うことを聞かないときに、強制的に早く言うとおりにできるのが「恐怖」による脅しの言葉です。小さい子供に言うことを聞かせるのに即効性があります。オバケや恐怖の対象に対して泣いて怖がり、予想以上にいうことを聞く子供もいます。なのでついつい使ってしつけをすることが多いはずです。
脅している具体例
子供を脅している言葉と子供の心の中
- おもちゃを早く片付けないと捨てちゃうよ➡おもちゃを捨てられるのは絶対嫌だよ
- ごはん食べないならおやつもあげないよ➡大好きなおやつが食べれなくなってしまう
- 早く寝ないとオバケが来るよ➡オバケがきたらすごく怖い
脅しが続くとどうなるか
こどもはすごい不安でいっぱいになってしまい、とにかく親の指示に従います。
怖いし、困るし、とりあえず言うことを聞きます。
そこには学びはなく、親の指示の理由がわかりません。
「整理整頓の力」「栄養バランスの大切さ」「早寝早起きの大事さ」などの理由はつたわりません。
親の脅しがエスカレートし気付かないうちに虐待につながることも懸念されます。
子供も意思が通らないと、同じ方法を使う。
- ~しないとたたくぞ
- ~しないと仲間外れにするぞ
- ~してくれないと勉強しない
自分の意思が通らないと同じように脅しの言葉を使うようになってしまいます。
親が意識してあげること
脅しを使わずに子供のしつけをする方法はとても簡単です。
子供に注意をするときは、
- なぜそのようにするかを子供にわかりやすく簡潔に説明する。
- 「~しないのだったら」のような条件を付ける言い方はやめる。
「~しよう」とまず行動を伝えるようにする。 - こどもの気持ちを一旦受け止める。
「~は楽しいね」「~は食べたくないのかな」「~は眠くないのかな」
そして説明する。 - こどもと話し合いルールを最初に決めておく方法もありです。
皮肉な言葉
親も人間なのでイライラすることもあります。感情的になってしまいつい、皮肉・嫌み・大げさな物言いになってしまう事があると思います。
皮肉な言葉の具体例
皮肉な言葉と子供の心の中
- 〇〇はいつもそうだよね ➡ いつもじゃないのに
- 〇〇は全然言うことを聞かないな ➡ 全然じゃないし
- 早く寝ないと絶対明日起きれないよ ➡ 絶対はきめつけでしょ
- 口ばかりでやらないよね ➡ それだけじゃないよ
皮肉が続くとどうなるか
皮肉の言葉が入っているだけで、子供は素直に言うことを聞きません。
親の言い方に怒りを覚え、揚げ足をとるように反発し親子関係の悪化の原因になります。
親が意識してあげること
親の気持ちを伝え、こどもを否定しないこの2つに気を付ける言い方を心掛ける。
子供を主語にして「あなたは〇〇だね」というのではなく、
自分を主語にして「私は〇〇だと思う」という言い方をする。
具体例
- 「お父さんはこうしたほうがいいと思うけどな」
- 「早く寝ないと朝起きるのがたいへんだとおもうけどな」
- 「ちゃんと〇〇してくれないと悲しいな」
伝えたい気持ちは自分を主語にして言うことが大事です。
威圧・問い詰める言葉
この言葉は親が子供を叱ることの代表的なマズイ言葉です。
威圧されたり・問い詰められたりすると子供の気持ちは萎縮し、怖さから思考回路が停止します。
威圧や問い詰めによる会話が日常化している場合は注意が必要です。
威圧する言葉・問い詰める言葉具体例
- 早くしなさ!!
- ダメ!!
- うるさい!!
- 何回言えばわかるの!?
- 何でこんなことするの!?
- いつになったらできるの!?
これらの言葉をよく使われた子供は、頭ごなしに怒られ行動を制限されることが続くと
主体性のない子になってします。
また子供自身も威圧的な態度や言葉で問題を解決しようとします。
親が意識してあげる事
威圧する言葉・問い詰める言葉を使いそうになったら、一度深呼吸をして子供の言い分を聞いてあげる。子供なので間違えていたり、幼稚だったりしても気持ちを聞いてみる。
そして、決めつけるのではなく、自分の意見を伝えることが大事です。
否定的ではなく肯定的に、悪いところではなく良くする方法を、感情的に出なく普通に伝えることが
より良い方向へ子供たちを導く方法だと思います。
子供とコミュニケーションをとろう
室内で楽しいコミュニケーションの取り方
外で楽しいコミュニケーションの取り方
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