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一次検定の合格を確認した瞬間、多くの人がまず「よかった」と思い、その次に手が止まります。
止まったまま2週間が過ぎると、取り返しがつきません。1級建築の場合、第二次検定を受けるための手数料の納付には締切があり、それを過ぎると今年の二次は受けられないからです。
私は建築の現場に18年いて、自分も一次から二次へ進み、部下や後輩が同じ道を通るのを何度も見てきました。そのなかで一番もったいないのが、「合格したのに、次の手続きを知らずに1年を失う」パターンです。
この記事は、合格発表を見た直後の人が、その日のうちに何をすればいいかだけを順番に並べたものです。
先に結論:やることは2つだけです
1級建築施工管理技術検定の第一次検定に合格した人が、いますぐやることは次の2つです。
- 9月8日(火)までに、第二次検定の受検手数料 12,300円を納める(これを逃すと今年の二次は受けられません)
- 経験記述に着手する(二次で配点の柱になるのは経験記述です。本試験は10月18日=発表から54日後)。何から書くか決まっていない人は合格レベルの記入例3本をそのまま見てください。
いまの状況別・読むところ
- 合格していた … このまま読み進めてください。納付の期限と、二次までの54日の使い方をまとめています。
- 不合格だった … 「不合格だった人へ」へ飛んでください。来年の組み立て方を書いています。
- まだ発表を見ていない・合格点を知りたい … 一次検定の合格ラインと発表日へ。
- 納付は済んだ/二次の勉強を始めたい … 経験記述の記入例3本(工程・品質・安全)と添削 Before → Afterへ。土木の方は設問2に対応した記入例4本へ。
施工管理技士 一次検定 合格後の全体像|発表から二次まで54日しかない
まず、時間の感覚を合わせておきます。
1級建築施工管理技術検定の場合、第一次検定の合格発表は2026年8月25日(火)、第二次検定の本試験は2026年10月18日(日)です。この間は54日しかありません。
そして、その54日の入口に受検手数料の納付期限(9月8日)という関門があります。順番に見ていきます。
合格発表の確認方法
合格発表は、実施機関である一般財団法人 建設業振興基金のウェブサイトで、2026年8月25日(火)9:00から受検番号が掲載されます。あわせて、合格者には合格通知書が郵送されます。
この合格通知書が、次の手続きで重要になります。理由は後述します。
なお、時刻や掲載場所は変更されることがあります。当日は必ず実施機関の公式ページで確認してください。
一次検定に合格すると「施工管理技士補」になります
第一次検定に合格した時点で、1級建築施工管理技士補という国家資格が与えられます。二次に合格していなくても、です。
これは令和3年度(2021年度)の制度改正で新設されたもので、意外と知られていません。名刺や社内の資格申請に書けますし、会社によっては資格手当の対象になります。
さらに大きいのが、第一次検定の合格には有効期限がないことです。令和3年度以降の一次合格者は、その後いつでも第二次検定から受検できます。一次を受け直す必要はありません。
ここは落ち着いて考えていい部分です
一次合格が無期限で残るということは、「今年の二次を見送る」という選択も現実的に取れる、ということです。実務経験の要件や仕事の状況で今年が厳しいなら、来年以降の二次に回しても一次の合格は消えません。ただし、今年受けるつもりなら納付期限だけは動かせません。判断は9月8日までに済ませてください。
【最重要】第二次検定の受検手数料 12,300円を9月8日までに納める
ここが本題です。
1級建築施工管理技術検定では、第一次検定に合格した人が第二次検定を受検するために、第二次検定の受検手数料を合格発表後に納付します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 金額 | 12,300円(非課税) |
| 支払期間 | 2026年8月25日(火)〜9月8日(火) |
| 支払方法 | クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/American Express/Diners Club)、またはコンビニ払い |
| コンビニ払いに必要なもの | 第一次検定 合格通知書に付いている払込用紙 |
つまり、支払期間は合格発表の当日から始まって、わずか2週間で閉まります。
そして、コンビニで払う場合は合格通知書に同封された払込用紙が要ります。郵送物が届くまでのタイムラグを考えると、実質的に動ける日数はもっと短い。ここが「手が止まると危ない」と最初に書いた理由です。
⚠ この納付をしないと、今年の第二次検定は受けられません
受検手数料の納付は「二次を受けます」という意思表示そのものです。期間内に納めなければ、10月18日の第二次検定を受検できません。一次合格は無期限で残るので来年以降に回すことはできますが、今年受けるなら9月8日が最終ラインです。金額・期間・方法は必ず実施機関の公式ページと手元の合格通知書で確認してください。
種別によって実施機関も日程も違います
ここまでは1級建築の話です。施工管理技術検定は種別ごとに実施機関が分かれていて、日程も納付の扱いも異なります。
| 種別 | 一次 合格発表 | 第二次検定 | 実施機関 |
|---|---|---|---|
| 1級 建築 | 8月25日(火) | 10月18日(日) | 建設業振興基金 |
| 1級 電気工事 | 8月25日(火) | 10月18日(日) | 建設業振興基金 |
| 1級 土木 | 8月13日(木)※発表済 | 10月4日(日) | 全国建設研修センター |
| 2級 後期 | ―(一次・二次 同日実施) | 11月8日(日) | 種別による |
土木を受ける方は注意してください。一次の合格発表は8月13日ですでに終わっており、二次検定は10月4日です。建築より2週間早く本番が来ます。残り時間が一番短いのは土木です。
土木・管工事などは実施機関が全国建設研修センターで、納付の時期や方法が建築とは異なります。全国建設研修センターの案内と受検の手引で必ず確認してください。
種別ごとの日程をまとめて確認したい方は、施工管理技士 試験日程2026にも一覧を置いています。
二次検定まで54日|経験記述から始める逆算スケジュール
納付を済ませたら、次は中身です。
第二次検定で最初に手をつけるべきは、経験記述です。理由ははっきりしていて、経験記述は配点の柱でありながら、唯一「事前に完成させておける」問題だからです。
施工計画も法規も、本番でその場で考えるしかありません。しかし経験記述は、自分が担当した工事のことを書くので、試験日より前に文章を作り込んでおける。ここに時間を投じるのが最も効率がいい。
逆に言うと、直前に手をつけると間に合いません。自分の工事を思い出し、数値を拾い、記述の型に落とし込み、書き直すのに時間がかかるからです。
9月:経験記述を3テーマ書き上げる
経験記述は、出題テーマが年度によって変わります。そのため、工程管理・品質管理・安全管理の3テーマを、同じ工事で書き分けられるように準備するのが基本形です。
1つのテーマだけを丸暗記して本番に臨むと、出題が外れた瞬間に詰みます。ここは毎年、必ず誰かがやってしまう失敗です。
なお、1級土木では令和6年度から〔設問2〕が追加され、1つの工事を2つの観点で書き分ける形式に変わりました。土木を受ける方は、従来の対策のままだと足りません。
書き方の型と記入例は、次の記事にまとめてあります。
- 経験記述の型と記入例(工程管理・品質管理・安全管理) … 合格する形をそのまま見る
- 添削 Before → After:点にならない書き方5つ … 書いたあとの自己点検に使う
- 1級土木の経験記述|記入例4本と〔設問2〕の解説 … 土木を受ける方はこちら
10月:添削と、手で書く練習
9月に文章ができたら、10月は2つのことに使います。
まず添削です。経験記述は、自分では良く書けたつもりでも、採点者が見ると必要な要素が抜けていることが多い。とくに「施工量などの数値」「なぜその対策を選んだかの理由」は、抜けても本人は気づきません。第三者に見てもらうのが一番早い。
つぎに手書きの練習です。本番は手書きです。ふだんパソコンで文章を書いていると、指定の文字数を時間内に書き切れません。実際に原稿用紙のマス目で、時間を計って書いてみてください。これをやっていないと、内容が良くても書き切れずに終わります。
経験記述を「見てもらう」手段を持っておく
独学で一番きついのが、この添削の部分です。自分の記述が何点なのか、どこが足りないのかは、自分では判定できません。会社に一次・二次を通った先輩がいれば頼むのが最短ですが、いない現場も多い。
その場合の選択肢が、経験記述の添削・作成支援に対応した講座です。二次まで54日という条件では、独学で書いて放置するより、早い段階で一度見てもらったほうが修正の回数を稼げます。
対応している種別・コース・料金は公式ページでご確認ください。
講座を使わない場合でも、書いたものを必ず誰かに読んでもらうという一点だけは守ってください。読み手がいない文章は、本番でも読み手に届きません。
複数の講座を比べたい方は、施工管理技士 通信講座おすすめ比較に選び方をまとめています。
不合格だった人へ|来年の組み立て方
ここからは、今回の一次で届かなかった方に向けて書きます。
まず事実として、1級の一次は決して楽な試験ではありません。年度によって合格率は40%前後で動きます。落ちること自体は珍しくない。
そのうえで、来年に向けていま決めるべきことは1つだけです。「独学を続けるか、外部の力を借りるか」です。
私が見てきた範囲では、2回目も同じやり方で受けて同じ結果になる人が一定数います。1回目と2回目で何も変えなければ、結果が変わらないのは当然です。逆に、参考書を替えた、講座を入れた、勉強する時間帯を変えた——何かを変えた人は通っています。
自己採点で届かなかった原因の切り分けは、施工管理技士に受からない原因と対策に整理しました。あわせて、勉強方法と勉強時間も参考にしてください。
来年こそ、というときの選択肢
次の一次まではまだ時間があります。時間があるうちに動くほど、直前期が楽になります。独学で2回目に臨むのが不安なら、資格スクールの内容だけでも見ておくと判断材料になります。
開講している講座・料金は公式ページでご確認ください。
よくある質問
Q. 受検手数料を9月8日までに払い忘れたらどうなりますか?
今年の第二次検定は受検できません。ただし、令和3年度以降の第一次検定の合格は有効期限がないため、来年以降に第二次検定から受け直すことができます。一次をもう一度受ける必要はありません。
Q. 一次に合格しただけで、名乗れる資格はありますか?
あります。第一次検定の合格者は1級建築施工管理技士補になります。二次に合格していなくても与えられる国家資格です。
Q. 今年の二次を見送っても大丈夫ですか?
制度上は問題ありません。一次合格は無期限で有効です。ただし、時間が経つほど記述に使う工事の記憶と資料が薄れます。手元に工事の資料があるうちに書いてしまうほうが、実務的にはずっと楽です。
Q. 経験記述はいつから始めればいいですか?
発表を待たずに始めるのが理想ですが、遅くとも合格発表の週のうちには着手してください。1級建築なら本試験まで54日、土木なら10月4日なのでさらに短くなります。
Q. 土木の日程も同じですか?
違います。1級土木は一次の合格発表が8月13日、第二次検定が10月4日です。建築より2週間早く本番が来ます。実施機関も全国建設研修センターで異なるため、手続きは土木の受検の手引で確認してください。
まとめ:合格発表の日にやることは2つ
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 1級建築の第一次検定 合格発表は2026年8月25日(火)、第二次検定は10月18日(日)。間は54日しかない
- 合格したら、9月8日(火)までに第二次検定の受検手数料 12,300円を納める。これを逃すと今年の二次は受けられない
- コンビニ払いには合格通知書に付いている払込用紙が要る。郵送を待つ時間を見込んでおく
- 第一次検定の合格で1級建築施工管理技士補になる。一次合格に有効期限はない
- 二次は経験記述から着手する。事前に完成させておける唯一の問題なので、ここに時間を使うのが最も効率がいい
- 土木は一次発表が8月13日、二次が10月4日。建築より2週間早い
合格の実感が湧く前に、まず納付を済ませてください。手続きさえ通してしまえば、残りは中身に集中できます。
書き始めるところまで来たら、経験記述の記入例を開いて、自分の工事に置き換えるところから始めるのが一番早い入り方です。


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