1級土木施工管理技士 経験記述の書き方|設問2に対応した記入例4本と添削例【2026年度】

施工管理技士 二次検定 経験記述の書き方【2026年版】合格した現役監督が例文付きで解説 しごと

※本記事はアフィリエイト広告を利用しています。

施工管理技士の二次検定で、合否を最も大きく左右するのが「経験記述」です。どれだけ知識があっても、ここで点が取れなければ合格できません。逆に言えば、経験記述を攻略すれば合格はぐっと近づきます。

私は施工管理18年、二次検定にも合格してきました。この記事では、経験記述の書き方を、構成・手順・例文・NG例まで、現役監督の視点で具体的に解説します。AIを使った準備のコツも紹介します。

「何を書けばいいかわからない」という人も、読み終わるころには書き出せるはずです。

📌 1級土木を受ける方へ:第二次検定は2026年10月4日(日)です

土木の経験記述は、令和6年度から〔設問2〕が追加され、1つの工事について2つの観点を書き分ける形式に変わりました。従来の「1テーマを丸暗記して臨む」対策が通用しにくくなっています。この記事では、その設問2まで含めた記入例を下に置いています。

▶ 土木の記入例を今すぐ見たい方は 土木の記入例4本
▶ 自分の記述のどこが減点されるか知りたい方は 添削Before→After(土木の失点5型)
▶ まず書き方の骨格から知りたい方は、このまま読み進めてください
▶ 一次に合格したばかりの方は、先に 二次検定の受検手数料と種別ごとの日程 を確認(払込を落とすと今年は受検できません)

経験記述とは?なぜ合否を分けるのか

経験記述とは、自分が実際に担当した工事を題材に、出題テーマ(品質管理・安全管理・工程管理など)に沿って、課題と対策を論理的に記述する問題です。

配点が大きく、ここで一定水準に達していないと、他で点を取っても合格は厳しくなります。しかも、答えが一つに決まっていない記述式のため、対策しないまま挑むと苦戦します。だからこそ、事前準備が物を言うのです。

経験記述の基本構成

経験記述は、大きく2つのパートで構成されます。

  • ① 工事概要:工事名、工事場所、工期、発注形態、自分の立場、工事内容などを記入する。
  • ② 設問への記述:出題テーマに沿って「技術的課題」「検討内容」「対策と結果」を記述する。

工事概要は採点の前提になる重要部分です。実在する自分の工事を、正確かつ簡潔に書きましょう。

経験記述の答案の骨格(4段構成) 工事概要を前提として、技術的課題、検討した内容、実施した対策、結果の順に書く構成を示した図 【前提】工事概要 工事名・工期・あなたの立場を最初に書く ① 技術的課題 現場で何が問題だったか 「工期が14日不足」など 数値を入れて具体的に ② 検討した内容 どんな案を比べたか なぜその案を選んだか 判断の根拠まで書く ③ 実施した対策 自分が実際にやったこと 主語は「私は」で書く 現場全体の話にしない ④ 結果 どう解決できたか 「工期内に完了」など 数値で締めくくる
図1:経験記述の骨格。採点者が見ているのは「あなたが何をしたか」です。主語が現場全体になると、同じ内容でも点が伸びません。

経験記述の書き方【5ステップ】

ステップ1:出題テーマを正確に読む

まず設問を正確に読み取ります。「品質管理」を問われているのに「安全管理」のことを書いてしまう——これが最も多い失点です。テーマを取り違えないことが大前提です。

ステップ2:テーマに合う自分の経験を選ぶ

テーマに沿った経験を、自分の工事から選びます。事前に複数テーマで準備しておくと、本番でスムーズに選べます。

ステップ3:技術的課題を具体的に書く

「なぜそれが課題だったのか」を、現場の状況とともに具体的に書きます。数値や条件を入れると説得力が増します。

ステップ4:検討内容と対策を書く

課題に対して「どう検討し、何を実施したか」を書きます。ここが採点の中心です。自分が主体的に判断・実施したことが伝わるように書きましょう。

ステップ5:結果を書いて締める

対策の結果、課題がどう解決したかを書きます。「〇〇を達成した」「不具合なく竣工した」など、成果で締めると印象が良くなります。

【例文付き】品質管理の経験記述サンプル

イメージをつかんでもらうため、品質管理をテーマにした記述例を示します。あくまで構成を学ぶための見本です。そのまま写すのではなく、必ず自分の実際の経験に置き換えてください。

▼ 工事概要(記入例)

工事名:鉄骨造3階建て事務所ビル新築工事/工期:約10ヶ月/立場:施工管理(現場代理人)/工事内容:延床面積約1,200㎡の事務所ビルの新築

▼ 技術的課題

冬期施工となり、コンクリート打設後の養生温度の確保が課題となった。外気温が低く、初期凍害による強度不足が懸念されたため、所定の品質を確保することが求められた。

▼ 検討内容と対策

初期凍害を防止するため、打設後の養生方法を検討した。具体的には、養生シートと簡易な保温により打設面の温度低下を抑え、所定の養生期間中の温度管理を徹底した。あわせて、現場で温度を継続的に記録し、基準を下回らないことを日々確認した。

▼ 結果

所定の強度を確認したうえで次工程へ進み、初期凍害による不具合を発生させることなく、品質を確保して竣工することができた。

※この例文は構成を理解するための汎用的なサンプルです。実在の案件名・関係者・固有名詞は使わず、自分が担当した工事の事実に基づいて記述してください。

【土木】令和6年度からの変更点——〔設問2〕の追加で丸暗記が効かなくなった

ここから先は1級土木施工管理技士 第二次検定に絞って書きます。土木の経験記述には、建築・電気とは違う事情があります。令和6年度から〔設問2〕が新設されたことです。それまでは設問1で1テーマを書けば終わりでしたが、現在は同じ工事について2つの観点を書き分けることが求められます。

経験記述の出題形式は令和6年度に変わった 〜令和5年度 〔設問1〕のみ 品質管理・安全管理 などから1テーマ 令和6年度〜 〔設問1〕 +〔設問2〕が追加 施工計画・環境対策など 同じ工事を2つの観点で書き分ける=丸暗記が効かない
図:1級土木の経験記述は令和6年度から設問2が加わった(令和7年度は設問1=品質管理/設問2=環境対策)

直近の出題は次のとおりです。テーマそのものを当てにいく対策より、どのテーマが来ても書ける「型」と、自分の工事の材料を先に用意しておくほうが確実です。

年度 〔設問1〕 〔設問2〕
令和7年度品質管理環境対策
令和6年度従来どおりの管理項目施工計画(この年に新設)
令和5年度まで品質管理・安全管理などなし

第二次検定は全11問のうち7問(必須3問+選択4問)を解答する構成で、その問題1が経験記述です。ここは選択できません。避けて通れない以上、先に固めておくべき部分です。

【現物】土木の経験記述 記入例4本——設問2まで対応

ここが本記事の中心です。書き方の説明ではなく、実際に解答欄へ書く形の文章そのものを4本置きます。工程管理・品質管理・安全管理の3テーマに加え、令和6年度から加わった〔設問2〕の書き方まで含めています。

この記入例の位置づけについて(先に明記します)

私の本業は建築の施工管理で18年です。土木現場に常駐して指揮を執った経験はありません。ここに置いた4本は私個人の実体験の再現ではなく、土木の標準的な工種と、第二次検定で評価される記述構造(課題→検討項目と理由→対応処置と評価)を組み合わせて構成した見本です。18年間で書き続けてきた「点になる記述の型」の部分だけを、土木の工種に当てはめています。

したがって、そのまま書き写しても合格答案にはなりません。工事概要と記述内容が一致していなければ矛盾として減点されます。使い方は「型と語彙を借りて、中身は自分の工事に差し替える」です。工事名・発注者・場所・年月は〔 〕で伏せてあります。ご自身の工事の事実を入れてください。

記入例1:工程管理 / 出水期の制約で工期が圧迫された河川護岸工事

▼ 工事概要

工事名:〔 〕川 護岸工事
発注者:〔地方公共団体〕
工事場所:〔 〕県〔 〕市
工期:〔 〕年〔 〕月〜〔 〕年〔 〕月(約8か月)
主な工種・施工量:法覆工(コンクリートブロック張り)約1,200㎡、基礎工 約180m
立場:現場代理人

▼ 技術的課題

本工事は河川内での作業を伴うため、出水期は施工が制限され、実質的な施工可能期間が限られていた。当初工程では非出水期内に法覆工が完了しない見込みとなり、工期内での完成が困難となることが課題であった。

▼ 検討した項目と検討理由

① ブロック割の見直し/1日あたりの施工量を上げ、法覆工の所要日数を短縮するため。
② 基礎工の一部をプレキャスト製品へ変更/現場打ちコンクリートの養生待ちを解消し、後続工程の待ち時間をなくすため。
③ 区間分割による並行施工/基礎工と法覆工を別区間で同時に進め、クリティカルパスを短縮するため。

▼ 対応処置とその評価

施工区間を分割し、基礎工と法覆工を並行して進める工程に組み替えた。あわせて基礎工の一部をプレキャスト製品に変更し、養生による待ち時間を解消した。その結果、法覆工を非出水期内に完了させ、工期内に竣工することができた。区間分割は隣接区間との取合い精度の管理が増えるため、日々の丁張確認を追加した点が有効であったと考えている。

記入例2:品質管理 / 橋台躯体の温度ひび割れ(マスコンクリート)

▼ 工事概要

工事名:〔 〕橋 下部工事
発注者:〔地方公共団体〕
工事場所:〔 〕県〔 〕市
工期:〔 〕年〔 〕月〜〔 〕年〔 〕月(約10か月)
主な工種・施工量:橋台2基(コンクリート数量 約320㎥)、既製杭打設 約24本
立場:現場代理人

▼ 技術的課題

橋台躯体は部材寸法が大きくマスコンクリートに該当するため、セメントの水和熱により内部温度が上昇し、内部と表面の温度差による温度ひび割れの発生が懸念された。設計で要求される耐久性を確保するため、温度ひび割れを抑制することが課題であった。

▼ 検討した項目と検討理由

① 中庸熱ポルトランドセメントへの変更/水和熱そのものを低減し、内部の最高温度を抑えるため。
② 打設リフト割りの見直し/1回あたりの打設高さを下げ、内部に蓄積する熱量を減らすため。
③ 型枠存置期間の延長/脱型直後の表面温度の急低下を防ぎ、内部との温度差を小さく保つため。

▼ 対応処置とその評価

温度応力の検討結果を踏まえ、リフト割りを2層から3層へ変更し、あわせて型枠存置期間を延長した。打設後は内部と表面に測温装置を設置して温度差を継続的に計測し、管理値を超えないことを確認しながら養生を行った。その結果、有害な温度ひび割れを発生させることなく所定の品質を確保した。一方でリフト数が増えたことで打継部が増加したため、打継面の処理手順を作業手順書に明記して品質のばらつきを防いだ点も有効であった。

記入例3:安全管理 / 地下水位が高い砂質土での掘削(土留め工)

▼ 工事概要

工事名:〔 〕地区 下水道管渠布設工事
発注者:〔地方公共団体〕
工事場所:〔 〕県〔 〕市
工期:〔 〕年〔 〕月〜〔 〕年〔 〕月(約6か月)
主な工種・施工量:開削工(土留め工 延長約120m、掘削深さ 最大4.0m)、管渠布設 約110m
立場:現場代理人

▼ 技術的課題

掘削深さが最大4.0mに達し、地下水位が高く土質が砂質土であったため、掘削時における地山の崩壊およびボイリングの発生が懸念された。掘削内で作業する作業員の安全を確保することが課題であった。

▼ 検討した項目と検討理由

① 土留め工の形式変更/軽量鋼矢板では剛性が不足すると判断し、鋼矢板として土圧に対する安全性を確保するため。
② 地下水位低下工法の採用/掘削底面より下へ地下水位を下げ、ボイリングの発生そのものを防止するため。
③ 日常点検と計測管理の体制化/土留め支保工の変位を早期に把握し、異常時に掘削を止められるようにするため。

▼ 対応処置とその評価

土留め工を鋼矢板とし、地下水位低下工法により掘削底面より下へ地下水位を低下させた。作業開始前には毎日、土留め支保工の緊結状態と湧水の有無を点検し、変位計測の結果を作業員に周知したうえで掘削を進めた。その結果、掘削期間を通じて地山の崩壊および出水を発生させることなく、無災害で工事を完了した。点検結果をその日のうちに共有したことで、作業員自身が異常に気づいて申告する場面もあり、体制化の効果があったと考えている。

記入例4:〔設問2〕施工計画——設問1と「同じ工事」で「別の観点」を書く

令和6年度から加わった〔設問2〕で最も多い失敗は、設問1の内容を言い換えて書いてしまうことです。設問2は丸暗記対策を防ぐ目的で追加されたと言われており、同じ話の繰り返しは評価されにくいと考えるべきです。下の例は記入例2と同じ〔 〕橋 下部工事について、品質ではなく施工計画の観点で書き直したものです。工事概要は設問1と同一で構いません。

記入例4:施工計画(設問2) / 記入例2と同じ橋梁下部工事を「別の観点」で書く

▼ 工事概要

工事名:〔 〕橋 下部工事(記入例2と同一の工事
主な工種・施工量:橋台2基(コンクリート数量 約320㎥)、既製杭打設 約24本
立場:現場代理人

▼ 技術的課題

施工箇所が供用中の道路に近接しており、大型重機の据付スペースと一般車両の通行動線が輻輳する状況にあった。第三者への影響を防ぎながら、計画工程を確保できる施工計画を立案することが課題であった。

▼ 検討した項目と検討理由

① 施工ヤードとクレーン配置の計画/作業半径と定格荷重から安全に揚重できる位置を確保し、旋回範囲が道路側へ出ないようにするため。
② 仮設道路と交通誘導の計画/工事車両の動線を一般交通から分離し、出入口での輻輳を解消するため。
③ 資材搬入時間帯の設定/交通量の少ない時間帯へ搬入を集約し、一般交通への影響と待ち時間の両方を減らすため。

▼ 対応処置とその評価

施工ヤードを供用道路から離した位置に確保し、仮設道路を設けて工事車両の動線を一般交通から分離した。揚重作業と資材搬入は交通量の少ない時間帯に集約し、出入口には交通誘導員を配置した。その結果、第三者への被害を発生させることなく、下部工を計画工程どおりに完了した。搬入時間帯を集約したことで重機の待機時間も減り、結果として工程の余裕を確保できた点も効果として挙げられる。

📝 書き上げた直後が、いちばん判断がつかない

上の型に沿って書けたとして、次に出てくるのが「これで本当に点が付くのか」という問いです。設問2が加わってからは、設問1と設問2で内容が重なっていないか、施工量や検討理由の欄が埋まっているか——自分の答案を自分で読み返しても、良し悪しの判断はつきません。私が独学で一番苦しかったのもここでした。添削を受けられる講座なら、その1点だけを人の目で埋められます。第二次検定は2026年10月4日(日)、書き直しの機会は来年までありません。

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添削 Before → After:土木の経験記述で点を落とす5つの型

記入例を写すより効くのは、自分の答案がどのパターンで減点されているかを知ることです。土木の第二次検定で繰り返し見かける失点を5つ挙げ、同じ内容をどう書き直せば点になるかを対で示します。

失点1:工事概要に「主な工種・施工量」が書かれていない

✕ Before(点になりにくい)

主な工種:河川工事

〇 After(点になる)

主な工種・施工量:法覆工(コンクリートブロック張り)約1,200㎡、基礎工 約180m

なぜ差がつくか:土木の工事概要欄は施工量まで書かせる形式です。規模が分からないと、そのあとに書く課題や対策が工事に見合っているかを採点者が判断できません。数量は概数で構わないので必ず入れます。

失点2:技術的課題が一般論になっている

✕ Before(点になりにくい)

品質管理が重要であるため、品質を確保することが課題であった。

〇 After(点になる)

橋台躯体は部材寸法が大きくマスコンクリートに該当するため、水和熱による内部と表面の温度差により温度ひび割れの発生が懸念された。

なぜ差がつくか:「重要だから課題」はどの工事にも当てはまり、あなたの工事を書いた証拠になりません。土質・部材寸法・気象条件・地下水位など、その現場でしか成立しない条件を1つ入れると一気に具体化します。

失点3:検討項目はあるが「理由」が書かれていない

✕ Before(点になりにくい)

打設のリフト割りを見直した。

〇 After(点になる)

1回あたりの打設高さを下げて内部に蓄積する熱量を減らすため、リフト割りを2層から3層へ見直した。

なぜ差がつくか:設問は「検討した項目と検討理由」を求めています。理由が無いと問われたことの半分しか答えていない状態です。「〜するため、〜した」の語順にすれば理由が抜けません。

失点4:対応処置は書いたが「評価」が抜けている

✕ Before(点になりにくい)

対策を実施し、無事に工事を完了した。

〇 After(点になる)

温度差を管理値以下に保ち、有害な温度ひび割れは発生しなかった。一方でリフト数が増えて打継部が増加したため、打継面の処理手順を作業手順書に明記した点も有効であった。

なぜ差がつくか:欄の名称は「対応処置とその評価」です。結果の数値・状態に加えて、何が効いたか・副次的に何が生じたかまで書けると、実際に自分でやった人の答案として読まれます。

失点5:〔設問2〕に〔設問1〕の焼き直しを書く(令和6年度以降の新しい失点)

✕ Before(点になりにくい)

設問1で温度ひび割れ対策を書き、設問2でも同じ温度ひび割れの話を言い換えて書く。

〇 After(点になる)

設問1は品質管理として温度ひび割れ、設問2は施工計画として施工ヤード・工事車両の動線・揚重計画を書く(工事は同じでよい)。

なぜ差がつくか:設問2は丸暗記対策を防ぐ目的で追加されたと考えられます。同じ工事を使うのは問題ありませんが、観点を変えられているかが見られています。設問1を書き終えたら「この工事について、まだ書いていない管理項目は何か」と自問するのが確実です。

土木の技術的課題に使える語彙——工種別の早見表

「自分の工事で何を課題にすればいいか思いつかない」という場合は、工種から逆引きすると出てきます。自分が担当した工種の行を見て、心当たりのある条件を選んでください。

工種 課題になりやすい現場条件 結びつく管理項目
土工・掘削地下水位が高い/砂質土でボイリングの懸念/掘削深さが大きい/近接構造物がある安全管理・施工計画
コンクリート工マスコンクリートで温度ひび割れ/暑中・寒中の打設/打継部の処理/運搬時間の制約品質管理
河川・海岸出水期による施工制限/潮位・波浪の影響/仮締切りの必要性工程管理・施工計画
道路・舗装供用中の道路に近接/交通規制の時間制約/夜間施工/第三者の通行安全管理・工程管理
橋梁下部・基礎既製杭の打設精度/支持層の確認/大型重機の据付スペース不足品質管理・施工計画
共通(周辺環境)住宅に近接し騒音・振動の抑制が必要/濁水の流出防止/建設発生土の処理環境対策(令和7年度の設問2)

最下段の環境対策は、令和7年度に設問2で問われたテーマです。長く出題されていなかったため準備していなかった受験者が多かった項目でもあります。騒音・振動・濁水・建設発生土のうち、自分の工事で実際に対策したものを1つ用意しておくと、設問2の守備範囲が広がります。

合格する経験記述の5つのポイント

  • テーマと内容を一致させる:問われた管理項目について書く。ずれは致命的。
  • 「自分が」やったことを書く:会社や他人ではなく、自分の判断・行動を主語にする。
  • 具体性を出す:数値・条件・方法を入れ、抽象論を避ける。
  • 専門用語を正確に使う:曖昧な表現は減点対象。用語は正しく。
  • 読みやすく書く:誤字脱字をなくし、一文を短く。採点者が読みやすい字で書く。

やってはいけないNG例

  • テーマ違いを書く:品質管理を問われて安全管理を書くなど。
  • 抽象的すぎる:「しっかり管理した」だけで、何をしたか不明。
  • 経験と矛盾する:工事概要と記述内容の整合が取れていない。
  • 文字数が足りない:指定の解答欄を埋められていない。

AIを使った経験記述の準備のコツ

経験記述の準備は、ChatGPTやClaudeといったAIで効率化できます。私も実際に活用しています。ただし、AIの文章をそのまま試験に書くのは絶対にNGです。

経験記述は「あなた自身の経験」を問う試験です。AIが作った架空の経験を書けば、矛盾が生じて減点され、最悪は不正と見なされます。AIはあくまで準備の補助として使いましょう。

  • 構成の壁打ち:自分の経験を箇条書きで渡し、「課題→対策→結果」の流れが論理的か相談する。
  • 文章の添削:自分で書いた記述をAIに読ませ、わかりにくい点や用語の誤りを指摘してもらう。
  • テーマ別の想定:出題されそうなテーマをAIに挙げてもらい、準備の抜けを防ぐ。

「自分の経験を、自分の言葉で、AIに磨いてもらう」。この使い方なら、独学でも添削に近い効果が得られます。詳しい手順はAIで施工管理の経験記述を整える方法で解説しています。

📝 AIでは埋まらない「合格レベルかどうか」を確かめたい方へ

AIは構成の壁打ちと誤字の指摘までは十分に使えます。ただしAIは採点基準を持っていません。「この記述は本番で点になるのか」だけは、AIに聞いても答えが返ってきません。私が独学で一番苦しかったのもここでした。書き上げた記述を自分で読み返しても、良いのか悪いのか永遠に判断がつかないのです。添削を受けられる講座なら、その1点を人の目で埋められます。二次検定は年1回、書き直しの機会は来年までありません。

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📅 経験記述の対策と並行して、施工管理技士 試験日程2026【確定】で二次検定の日程も確認しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 経験が浅くても経験記述は書けますか?

規模の大きさより「自分が何を考え、どう対応したか」が問われます。小さな現場でも、課題と対策を具体的に書ければ十分に合格点を狙えます。

Q. 例文をそのまま使ってもいいですか?

おすすめしません。工事概要と内容が合っていないと矛盾が生じ、減点されます。例文は構成の参考にとどめ、必ず自分の実際の経験で書いてください。

Q. 何テーマ準備すればいいですか?

品質管理・安全管理・工程管理など、主要テーマで2〜3パターン準備しておくと安心です。どのテーマが出ても対応できる状態にしておきましょう。

Q. 土木の経験記述は、建築と同じ書き方でいいですか?

骨格(工事概要 → 技術的課題 → 検討した項目と理由 → 対応処置と評価)は共通です。ただし土木は工事概要に「主な工種・施工量」を数量まで書かせる点と、令和6年度から〔設問2〕が追加された点が異なります。建築向けの例文だけで準備すると、この2つが抜けたまま本番を迎えることになります。

Q. 〔設問2〕は〔設問1〕と別の工事で書くべきですか?

同じ工事で構いません。変える必要があるのは工事ではなく観点です。設問1を品質管理で書いたなら、設問2は施工計画や環境対策など別の管理項目で書きます。同じ内容を言い換えただけの答案は、設問2が追加された趣旨から外れます。

🔑 この記事のまとめ

  • 経験記述は二次検定の合否を分ける最重要パート
  • 構成は「工事概要+課題→検討・対策→結果」
  • テーマ一致・自分主語・具体性・正確な用語・読みやすさが合格の鍵
  • 主要テーマで2〜3パターンを事前準備しておく
  • AIは準備の壁打ち・添削に使う。架空の経験を書くのはNG

📚 二次検定そのものを講座で固めたい方へ

経験記述だけでなく、施工管理法・法規まで含めて二次検定を体系的に対策したい場合は、通信講座という選択肢があります。独学との違いや費用感は施工管理技士 通信講座おすすめ比較にまとめました。働きながらの受験で一番の敵は「何をどの順でやるか決められないこと」です。

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