畑の土づくり

野菜づくり

この記事のダイジェスト

畑の土づくりについて説明します。

野菜に適した畑の機能を解説。

理想の畑は『こうやってできる』を具体的に説明します。

わりと何でもやりたい人におすすめ!!

野菜づくりに適した土とは?        

畑の土は野菜にとって育つ環境であり、寝床です。野菜にとって快適にしてあげることでのびのびと育ちおいしい野菜がたくさん採れること間違いないでしょう。

畑の基本的な機能とは?

野菜づくりに適した土と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、畑に必要な機能といえばなんとなくわかるでしょう。

大きく分けて三つ『排水性・保水性・通気性』これが畑の機能で最も重要になります。

この三つの機能を備えた畑が野菜づくりに適していると言えるでしょう。

畑の形状で作る?

畑の形状で作れる機能として

排水性』を確保するには、水が高いところから低いところへ流れるのを利用します。野菜の畝と畝の間を通路兼排水路として計画し水勾配をとってやることで自然に水は流れていきます。大雨や台風で畑に雨が降った時に、必要以上の水分を畑の外に排水することができます。

通気性』は畑の立地条件にもよるが風が通りやすくすることです。畑の中は草がなくキレイでも周りが背の高い草に囲まれていれば風は通らないし、じめじめして害虫や病気が発生する原因になります。

保湿性』については状況によりマルチや寒冷紗や敷き藁などを利用すれば、適度な湿度と地温を維持できます。自然のマルチとして背の低い雑草をわざと畑に生やす方法もあります。

土の構造で作る?

『排水性・保水性・通気性』の機能を備えるには土を『団粒構造』にします。

団粒構造とは細かい土の粒子を微生物が食べることで、粒子と粒子が粘液等でくっつき団子状の塊(団粒)ができます。団粒には水分を保つ性質があり土が乾燥しづらくなります。また団粒に吸収しきれずに余った水は団粒同士のすき間から排水されます。

さらにそのすき間を空気が通り通気性が確保でされます。団粒構造がうまくできていれば野菜の成長に必要な適度な湿り気のある、柔らかでまとまりのある土が形成されます。

団粒構造の土はどうやってつくる?

団粒構造の土は微生物が土を食べることでできるので、微生物の食料になる有機物(堆肥)を今の土にすきこむことが必要です。

堆肥とは有機物(枯葉、枯草、畑の残渣、わら、米ぬか、油粕、鶏糞、牛糞、など)を微生物の働きで分解させたもの。

堆肥を土にすき込むことで微生物が増殖し、土が団粒構造になっていきます。

「微生物の分解が完了していないものを畑に使用すると、分解に必要な窒素(N)を土から奪ってしまい土が(窒素飢餓)に陥り作物に必要な栄養(窒素N)がいきわたらず被害が出てしまう事もあります。」

堆肥を自作するには?

堆肥はホームセンターなどで購入することもできますが、身近な物で簡単に作ることもできるので、大量に必要な場合は自作するとよいでしょう。

自作のポイントは?

自作の場合は、身近な環境で手に入りやすいものを使って作ることがコストを掛けず作るポイントです。一例として落ち葉と枯草と残渣を主材として使用し、C/N比(炭素率)を下げるために米ぬかや発酵鶏糞を利用する方法があります。

堆肥と炭素率(C/N比)について

堆肥と炭素率(C/N比)の関係は発酵するスピードにあり、炭素率を下げると発酵スピードが速くなり炭素率を上げると発酵スピードが遅くなります。

C/N比(炭素率)とは有機物に含まれる窒素(N)に対する炭素(C)の割合を表す値です。

微生物と呼ばれる菌や細菌にとって、窒素(N)は体を作るタンパク源であり、炭素(C)は体を動かすエネルギー源となります。

有機物の中で微生物が増殖を繰り返すうちに窒素(N)と炭素(C)が使用されC/N比が低下します。有機物の堆肥化とはC/N比を下げていくこになります。

有機物C/N比
肉片、鶏糞、酒かす、油粕、おから、5~10
豚糞、牛糞、米ぬか、10~25
稲わら、籾殻、剪定枝、落ち葉、枯草、麦藁、残渣、60~80
竹(280)、おがくず(150~1000)、樹皮、バーグ(100~1300)100~1300

堆肥化で重要なのはC/N比(炭素率)と含水率で炭素率は20~30程度、含水率は60%程度がもっと堆肥化に有効な数字です。

C/N比(炭素率)が低い家畜糞などを主体にする肥料では、堆肥化の途中でアンモニアガス発生し悪臭がします。これを防ぐためにはC/N比をある程度高くする必要があります。

堆肥の作り方

自分で堆肥を自作する場合は身近な堆肥の材料になる有機物の炭素率が25ぐらいになるように配合し、よく混ぜて含水率が60%になるように水分を足してください。

有機物(枯葉など)の温度が上昇し始めたら発酵が開始された合図です。

1ヶ月程度経ったら切り返し(混ぜなおし)を行い、水の追加調整を行いえば発酵具合が進みます。完熟までの期間は4ヶ月以上を目安として考えてください。発酵を早めたければ促進材(炭素率を下げる)を追加させるのもいいと思います。発酵の進み具合については気候に大きく左右されるので、一度作って独自の感覚をもつのがいいと思います。

作る過程で発酵熱が出るのでそれをうまく利用し温床に利用するのもいいと思います。

 作る野菜によって変えることは?      

野菜にはいろいろな種類があります。葉野菜・根野菜・実野菜など食べる部分の違い、科目の違い、原産地、育成適温などつくる野菜によって特徴が異なります。土づくりにおいて個々に調整が必要なのはその野菜に合わせた土のPH(ペーハー)です。

土のPH(ペーハー)について

日本の土壌はもともと弱酸性が多いので㏗値を確認し基準値内であればそのまま調整せずに始められるので、HP値を測定し、作る野菜に合わせてHP値を調整しよう。

土のペーハーが4.5~8の範囲で野菜栽培が可能になります。

酸性が強い土壌では野菜にとって毒であるアルミニュウムが土に溶け出し、根を痛めてしまい養分が吸収しにくくなります。

またアルカリ性化しすぎた土壌ではマグネシウム・鉄などの養分が溶けにくくなることで根から吸収しにくくなります。

どちらに偏っても野菜にとっては悪影響なので、作ろうとする野菜に適した㏗値にしてあげることで、野菜の成長力を活性化させてあげましょう。

PH(ペーハー)の測定方法

HP値の簡単な測定方法は

大まかに3つ、酸度計で測る・測定液を使う・㏗試験紙を使う。

酸度計は酸度だけ計るものから多機能なものまで種類は豊富。 

測定液は住友化学園芸 アースチェック 5mlが使いやすいです。

㏗試験紙はリトマス紙です。種類は豊富。

迷ったら液測定を使いましょう使い捨てキットで安価で正確です。

どれもホームセンターで購入できます。

住友化学園芸 アースチェックの使い方

畑の土を採取➡土と蒸留水を混ぜる➡上澄み液を容器に入れる➡

測定液を垂らす➡付属の比色表と照し合せる➡近い色が土の㏗値

PH(ペーハー)の調整方法

HP値の調整方法は

酸性土壌をアルカリ化(㏗値を上げる)する方法

苦土石灰を1㎡あたり約100~200gで㏗1上昇

消石灰を1㎡あたり約50~100gで㏗1上昇

酸性土壌をアルカリ化するのは割と簡単にできますが、アルカリ土壌を酸性化させるのは難しいので、アルカリ化は慎重に行いましょう。

アルカリ土壌を酸性化(㏗値を下げる)する方法

ピートモス(無調整)を使う㏗値4付近、容量比で 30%程度混合すると、㏗値 は 0.2~1.0 下がる。

購入前に酸度調整の有無を確かめてから購入する必要があり、酸度調整済は石灰が混ぜられ㏗値が6.0以上あるので酸性化には向かない。

土がなじむまで寝かせよう

土壌のアルカリ化を行った場合は、苦土石灰(炭酸カルシウム・炭酸マグネシウム)・

消石灰(炭酸カルシウム))が土になじむまで2週間程度放置しましょう。

雨で溶けだし中和されやすくなるので待ちましょう。

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