ナスの栽培方法

野菜づくり

まとめ

ナス栽培の順序を説明します。

栽培のポイント(ひとてま)を豆知識とコツで説明します。

1.特徴

  • ナス科
  • 果菜類
  • 発芽適温20~30℃
  • 育成適温15~30℃
  • 種まきから収穫までの期間は120日程度(品種により変動)
  • 高温多湿な環境を好む

2.栽培方法(前半)

2-1土作り

ナス科の野菜を4~5年作っていない場所を選ぶ

植え付け1週間前に畝の中央部の位置に深さ30~40cmの溝をほり、元肥として1平米あたり堆肥3kgと化成肥料200gを半分は溝の中、もう半分は溝の左右にまく。

左右の土手の土を埋め戻し、幅40cm高さ20cmのかまぼこ形の畝にして上面をならしておく。

地温を上昇させ、保水効果を高めるためにマルチシートを敷いて準備完了。

ポイント
マルチシートで地温を上げる。ナスの苗は温室育ちなので畑に植えると、急激な環境変化に適応できずに弱ってしまうことがある。水のあげすぎも土の温度が下がる、気温の低いくもりや夕方のみずやりは控える。マルチは地温が安定するシルバーマルチがおすすめ。
畑の土づくり 畑の土の作り方を説明。

2-2苗選び

緑の濃い丈夫な苗を選ぶ。

茎がしっかりと丈夫で、葉の色が濃く、花や蕾を付けている苗を選ぶ。はじめての人は病気に強い接ぎ木苗が安心。

ポイント
接ぎ木苗とは2種類の植物を切断面で接着させ一つの個体とした苗。病気や連作に強いものをしたの台木として用いる。
ポイント
おすすめ品種は『千両2号』。病気に強く実付きがよく育てやすく味もよい。

2-3定植仕方

日中の気温が20℃を越えてきたら定植を行う。

水を張ったバケツにポットごと入れてたっぷりと水を吸わせる。

畝の上にポット苗を50~60㎝間隔で並べ、カッターでマルチシートに丸く切り込みを入れ、ポットと同じ大きさの植穴を掘る。土が乾燥していれば1回大きく掘りたっぷりと水を注ぐ。

優しくポットから苗を取り出し、穴に置いて土を寄せる。根を伸ばすため植え付け後にかるく水をあげた後、3日間は水をあげないようにする。

3.栽培方法(後半)

3-1整枝

わき芽が伸びてきたら整枝する。主枝と一番花が付いたすぐ下のわき芽だけを伸ばす。『V字仕立て』で育てると管理が楽なのでおすすめ。

3-2支柱立て

2本使って『V』字に仕立てる。

整枝後に、実の重さで主枝と側枝が倒れないように2本の支柱を立て誘引する。それぞれの枝から1本ずつわき芽をさらに伸ばして合計4本にすると、実も大きく、収穫も増える。

ポイント
根から取り込んだ栄養がまっすぐ先端に向かう『V』字を意識して仕立てる。

日当たりと風通しがよくなり勢い良く育つ。

3-3追肥

2週間に1回のペースで追肥する。

最初の実がなりはじめた頃に、1平米あたり50gの化成肥料をマルチシートの外側(通路)にまき、かるく土と混ぜ合わせる。

ポイント
雌しべを見て株の栄養状態を確認。

雌しべが雄しべよりも短い時や花が小さい時は栄養が不足しているサインなので追肥をし、様子を見る。

野菜の肥料 野菜の肥料を説明。

3-3開花

最初にできた実は小さいうちに摘む。

最初に実を大きくするために栄養が使われると株の勢いが弱まっていまう。花または実が小さいうちに摘み取ると株が充実して大きく育つ。

3-4収穫、摘芯

株が疲れないように早採りする。

伸ばした4本の枝から、次々にわき芽が出てくる。そのわき芽に実が付いたら、その実の上の葉1枚を残して、摘芯する。

実がなったらほどよい大きさでハサミで切り収穫する。

収穫後は、その実を付けたわき芽の根元に近い葉1枚だけを残して摘芯する。こうすることで、残した葉とわき芽の枝の間に再びわき芽が出て実を付ける。枝はきわで落とす。

ポイント
主枝に近いところで実をならせる。

上手に摘芯をして、できるだけ主枝に近いところで実をならせることで、みずみずしいナスができる。

3-5更新剪定

摘芯がうまく行っていれば必要はない。

実の付きが悪くなったり枝が弱った場合は、株をリフレッシュするために各枝の葉っぱを2~3枚残して枝を大きく斬り戻す。すると新しい枝が伸びて秋ナスが収穫できる。

ポイント
更新剪定は絶対必要というわけではない。

更新剪定した場合、新たな枝が生えてきて収穫が出来るまで1ヶ月かかる。しっかりと摘芯して株が元気な状態を保てれば更新剪定は必要ない。

4.害虫と病気

4-1害虫と対策

テントウムシダマシ

テントウムシダマシは20個くらいの星を持ち、テントウムシの成虫に比べくすんで見える。

テントウムシがアブラムシを食べてくれるのに対して、テントウムシダマシは、トマトの他にもナスを始めとするナス科の野菜の葉を好んで食べる害虫。

予防・対処法

幼虫も成虫も主に葉の裏に住み着いて食害を行うので、薬剤散布も葉の裏側を重点的に行う必要がある。

かなり小規模の栽培で数が少ない場合は捕殺するだけでも対応できる。屋外でハチや昆虫がいれば幼虫を食べてくれるので、自然に退治される。

4-2病気と対策

半身萎凋病

葉が青いのに急激に萎れてしまう病気。葉の半身の萎縮するのでついた名。連作を避け、接ぎ木苗を植えることで予防できる。根元に殺菌剤(ベンレート)をしみ込ませると回復する。

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