建築施工管理ってどんな仕事!?

※このブログはアフィリエイト広告を利用しています。
※このブログはアフィリエイト広告を利用しています。
しごと

まとめ
この記事では建築施工管理のしごと内容を紹介します。
現場管理の仕事をわかりやすく説明します。

建物を作るのに関わる3種類の人

建物を作ろうと思ってから、実際に出来上がるまでには大きく分けて3種類の人達が携わります

1つ目は発注者

建物の所有者でお客様。建設に掛かる費用を出す人。建物のデザインや間取りなど全ての権限がある。民間・役所・法人ありとあらゆるタイプがいます

2つ目は設計・監理者

建築基準法に照らし合わせて建物を設計・監理する人。発注者の希望や予算を設計図にし、関係法令などに違反が無いように監理する人。建築士事務所登録をしている会社の建築士資格者や発注元の建築士資格者の場合が多い。

3つ目は施工者

発注者と請負契約を結び施工管理する業者又は実際に施工するもの。
設計図にあるものを実際に現場で施工する人
建設業許可を取得している会社の建築施工管理技士の資格者
職人さんと呼ばれる人たちは施工管理する元請け業者と下請契約を結びそれぞれ専門工種を担当する人

作業服のたまゆら55年の技術、機能性、ファッション性の融合
たまゆらアスレ

建築施工管理の4つの仕事

施工管理には大きく分けて4つの管理内容があります。
工程管理品質管理安全管理原価管理この管理をすることが施工管理業務です。
一般的に建物の規模や金額が大きいほど又は複雑な管理が求められるほど人数が必要です。

具体的な管理内容は?

工程管理
契約工期内で工事を終わらせるために工程表を作り工種ごとの予定を立て次の工程へつなぎ完成まで予定を管理すること。

品質管理
作っている成果物の品質があらかじめ設計図・仕様書で指示された品質を達成できるように管理すること。現場の写真管理も品質管理のひとつ。

安全管理
現場が無事故・無災害で竣工できるように、安全対策や現場のルールを決めて安全を管理すること。労働安全衛生法などに則り管理する。

原価管理
人件費や材料費といった工事にかかる原価を計算し、それを予算内に収める管理活動のこと。

どんな部分が大変?

管理内容ごとに実際にあった例を挙げてわかりやすくに簡潔に説明します。
各課題となる部分には、人とのコミュニケーション不足だったり事前の準備不足だったり、計画が不完全だったり、個人(管理者)の能力不足による。原因もありますが、仕事内容が伝わればいいと思うので、何かの参考にして下さい。

工事の予定を管理する難しさ

工程管理では、まず契約工期内でおわる全体工程を組み立てます。実際に施工する下請け業者さんと担当工種ごとや関連工種ごとに打合せを行い、少し余裕のある工程を組みます。

しかし、そもそも契約工期に余裕がない場合や材料の納期に時間がかかり施工時間が極端に少なくなってしまう場合、工程に余裕が持てず現場ではミスの許されない厳しい状況になります。

工事は着工から完成まで一連の流れがあり、1~10がその流れだとして、例えば5の工事で問題が発生し予定に遅れが生じてしまった。後続作業の6~10の予定が狂い再度調整が必要になります。

建築工事の場合は工種が多く、予定表に合わせて他の現場の仕事もしている業者がほとんどです。予定がズレたことで日程の折り合いがつかなくなることもあります。また単純にスライドするのではなく、遅れを後続で取り返すためにさらに厳しい予定を組む必要があります。

工期には適正工期というものがあり、長ければいいという訳ではありません。長過ぎれば余計な経費が掛かるし、短すぎる場合も職人の増員に材料が追い付かずに待ちになったり、管理するほうも増員が必要になり経費が掛かります

隠れる部分の写真撮影は責任重大

品質管理では、工種ごとに決められた管理方法が設計図の特記仕様書や営繕の標準仕様書にあります。
なかでも品質管理のひとつの写真管理は撮る人によってムラがでやすいと思います

施工管理会社でマニュアル化され、誰が撮っても遜色がない管理方法ならいいのですが、たいていは新人や一番若手が担当する事になります。

RCのラーメン構造の場合は大梁や小梁や片持梁などの配筋写真の撮影が以外と大変です。梁の種類が多く両端部と中央で主筋の本数が異なる場合、かけ算で必要写真の枚数が増えていきます。

撮影時間があれば問題ないのですが、鉄筋屋さんによってはスラブ型枠上で組立て、梁筋が固まり次第、型枠の梁底へガチャとラフタークレーンを使用して降ろしてしまいます。降ろされてしまえば梁配筋の写真の撮りづらさは格段にあがります、というか無理です

その場でなんとか撮影できても後から写真整理ができません。下端筋へ本数確認の目印が手が届かないためつけれないからです。鉄筋屋さんの組立が固まったと同時にシャッターを押すぐらいの準備がないといけません。

待ってもらえばいいと思うでしょうがそれは厳しいでしょう。なぜなら鉄筋屋さんは怖いからです。それに後続作業もまだまだあり新人や若手の管理者のために待ってくれる余裕が現場にあればいいですが、ほぼないからです。

型枠大工さんもセパレーターを入れたり天井インサートを打ちたいので進めて欲しいからです。コンクリート打設の日程は変わらないため少しでも進めるときに進みたいという気持ちは痛い程わかります。

タイミング手際の良さ、この3つが必須条件で写真が撮れます。撮り忘れは厳禁なので撮影後のチェックも入念に行います。

安心・安全を準備すること

安全管理では、根気と観察眼と過剰とも思える安全対策が現場で働く職人さんたちの命を守っています。仮設工事の外部足場を組み立てると、労働安全衛生法を遵守して危険な箇所がないように手摺や下さんや巾木や層間ネットを付けます。

すると作業する職人さんが作業の邪魔だと取り外します。その後戻してくれればいいのですが、外しっぱなしの部分を安全巡視の担当が見つけます。次の日に朝礼で外さないで作業してくれ、もしくは外さなければ作業できない場合は墜落制止用器具を着用して作業するように促します。

そして安全設備を外したら作業終了後に元に戻す。当り前のようですが、これができない人がいるのも事実です。大手のような厳しい安全管理活動をしているわけでがはありませんが、現場に危険な箇所がないか観察し、根気を持って安全対策を行うのが安全管理の仕事のひとつです。

安全対策は過剰なくらい徹底して行うのがいいのかもしれませんが、予算と工期があってこそ安全な環境を作れるというのも一理あります。

安全設備を外さなければ作業出来ない部分がありすぎる場合はそもそもの計画に問題が有りますが、躯体工事から仕上げ工事まで同じ足場で作業するには限度が有ります。

限られた予算や工期の中できるだけ手を加えないように、法令を遵守して、職人さんにも使いやすい安全な足場を提供するというのは絵に描いた餅になってしまいそうですが、目指すところはやはりそこになるでしょう。

設計にないものは施工にもない

原価管理の方法としては実行予算を組み立てて、予算内で終われるように死守する。
現場をやっていると予想外の出費や、やればやるほど赤字になる不思議な追加工事など想定外のことがたくさんあります。

一番多いミスとしては組み立てた予算の中に入っていると思っていた項目が抜けていて工事は何とか工期内に終りそうだが、業者から追加の見積と請求書が来るパターンです。

建築工事は内容が細かく工種で分ける部分とエリアで分ける部分などいろいろあり同じ工種でも何業者も入ったりと業者の選定も大変です。なので予算組立の段階で落ちがないように何度もチェックが必要です。

図面設計書相違がある部分や図面の構造意匠相違がある部分など監理者へ確認が必要な項目の洗い出しや下請けの専門業者と打合せを行い設計図書では見えてこない部分の洗い出しなどを経て工事の予算書が出来上がり。社内の決裁を経て実行予算として認められます

その予算をベースに現場を進め、追加工事や減額工事などあり最終的に予算通りかプラスに持っていくことができればいいでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました