工事写真台帳の作成に、毎回時間がかかっていませんか。写真を1枚ずつ貼り、黒板の文字を見ながら工種や場所を打ち込む作業です。
この記事では、写真を入れてボタンを1回押すだけで台帳ができる無料ツール「工事写真台帳ジェネレーター」の使い方を紹介します。現役の施工管理(2026年時点で18年)が、自分の現場で使うために作ったツールです。
無料・登録不要・インストール不要。写真・黒板の内容は送信しません
工事写真台帳ジェネレーターを開く工事写真台帳の作成が面倒な3つの理由
結論から言うと、面倒なのは「貼る」「写す」「そろえる」の3つです。どれも写真の枚数に比例して増えます。
- 貼る:写真を1枚ずつ枠に入れ、大きさをそろえる
- 写す:黒板に書いた工種・場所・内容を、もう一度キーボードで打つ
- そろえる:日付を和暦に直し、1ページ3枚の区切りを合わせる
とくに「写す」は二度手間です。電子小黒板で撮った写真には、黒板の情報がすでにデータとして入っているからです。そのため、そのデータを読めば打ち直しはいりません。
工事写真台帳ジェネレーターとは(無料・登録不要)
工事写真台帳ジェネレーターは、ブラウザだけで動く写真台帳の作成ツールです。インストールも会員登録もいりません。パソコンでページを開くだけで使えます。

できることは次のとおりです。
- 黒板の情報(工種・工事場所・写真の内容)を写真から読んで、自動で入れる。
- 撮影日を和暦(例:令和8年9月1日)に直して、各枠の最下段に入れる。
- A4縦・1ページ3枚貼りの Excel(.xlsx)を作る。
- 撮影日時順・工種と場所ごと・ファイル名順に並べ替える。
- 工種や場所が変わったら、新しいページから始める(空白の枠を自動で入れる)。
- サムネイル一覧を印刷する(写真の確認用)。
一方で、発注者の指定様式がある現場では、そちらを優先してください。出力した Excel は、行ごとコピーして自社のひな形へ貼り付けることもできます。
使い方は3ステップ
結論として、操作は「入れる・見る・押す」の3つだけです。押すボタンは最後の1つだけです。
2026年10月3日に、架空の写真6枚で本番のページを試しました。写真を入れてから Excel ができるまで、約5秒でした(実測4.6秒)。押したボタンは「Excel(.xlsx)を作成」の1回だけです。
ステップ1:写真をまとめてドラッグする
まず、ページの「ここに写真(JPG)をドラッグ&ドロップ」の枠へ、写真をまとめて入れます。枠をクリックしてファイルを選んでも同じです。1か月分をフォルダで管理しているなら、「フォルダごと読み込む」が早いです。
入れた瞬間に、工種・工事場所・写真の内容・撮影日が一覧に並びます。並び順は撮影日時順です。
ステップ2:色の付いた欄だけ確かめる
次に、一覧を上から眺めます。確かめるのは色の付いた欄だけです。
- 黄色の欄:黒板データが空だった項目。手で入れる
- 青色の欄:黒板の画像から読み取った工事場所。合っているか見る
色の付いた欄が無ければ、このステップは見るだけで終わります。なお、写真の内容は1行が台帳の右欄の1行になります(最大5行)。
ステップ3:「Excel(.xlsx)を作成」を押す
最後に、画面下の「Excel(.xlsx)を作成」を押します。すると、パソコンに「工事写真台帳.xlsx」が保存されます。ファイル名とシート名は、ボタンの上の欄で変えられます。
できあがる工事写真台帳の形
結論として、A4縦に3枚、写真の右に「工種・工事場所・内容・日付」が並ぶ、よく見る形の台帳ができます。
実測では、6枚の写真から2ページ分(114行)の台帳ができました。印刷の設定もはじめから入っています。
| 項目 | 出力の中身(2026-10-03 実測) |
|---|---|
| 用紙 | A4縦・縮小90% |
| 1ページの枚数 | 3枚(1枚あたり19行・1ページ57行) |
| 写真の位置 | N〜S列を結合した枠の中央 |
| 右欄 | U〜W列に工種・工事場所・写真の内容・日付 |
| 印刷範囲 | M列〜W列(設定済み) |
| 日付 | 和暦の文字(例:令和8年9月1日) |
また、マクロは使っていません。
黒板データが無い写真はどうなる?
結論として、使えます。ただし、空いた欄は自分で入れます。どこが空いているかは色で分かるので、探す手間はかかりません。
黒板データの入り方は、写真によって次の3通りです。
- 工種・場所・内容がすべて入っている:そのまま台帳になる
- 工事場所だけ入っていない:黒板の画像から工事場所を読み取り、青色の「要確認」で出す
- 黒板データが無い(ふつうのカメラの写真):工種・内容が黄色の空欄で出る
工事場所を読み取る機能は、罫線で区切られた黒板の「工事場所」「位置」「箇所」の行を探します。架空の写真で試したところ、「B棟南側」と正しく入りました。一方で、暗い・逆光・斜めの写真での読み取りの精度は、まだ確かめ切れていません。そのため、青色の欄は必ず目で確かめてください。
また、同じ工種や場所が続くときは「一括入力」が便利です。写真にチェックを入れ、工種と場所を1回入れるだけで、選んだ写真すべてに入ります。入れた値は次回の候補にも出ます。
並べ替えと空白(余白)の入れ方
結論として、並べ替えはボタン1つ、ページの区切りもボタン1つです。
並べ替えのボタンは3つです。
- 撮影日時順:撮った順に並ぶ(読み込んだ直後はこの順)
- 工種・場所ごとに撮影日時順:同じ工種・場所がまとまる
- ファイル名順:ファイル名の順に並ぶ
ページの区切りを工種ごとにそろえたいときは、区切りの種類(工種・場所/工種/場所/撮影日)を選んで「新しいページから始める」を押します。1枚だけ余白を入れたいときは、その写真の「+空白」を押します。なお、並べ替えると空白は外れるので、空白は並べ替えの後に入れてください。
サムネイル一覧で写真の抜けを確かめる
結論として、台帳を出す前に一覧で抜けを見ておくと、出し直しが減ります。「サムネイル一覧・印刷」を押すと、写真が小さく並んだ確認用の一覧が出ます。

横に並べる枚数(2〜8枚)と、用紙の縦横を選べます。また、見出し(例:9月分 工事写真)を入れて印刷すれば、打合せの資料にもなります。
2026年10月の更新で増えた4つの機能
結論として、2026年10月3日の更新(v0.5.0)で、操作の取り消し・寸法と立会人の読み取り・出力したExcelの再編集・ドラッグでの並べ替えができるようになりました。
- 戻る:「↶ 戻る」ボタンか Ctrl+Z で、直前の操作を取り消せます(最大50手)。並べ替え・空白・一括入力・削除・すべてクリア・ドラッグ・文字の修正・Excelの読み込みが対象です。
- 寸法と立会人の読み取り:黒板の画像から設計寸法・実測寸法・立会人を読み取り、右欄の「写真の内容」と「日付」の間に「設計寸法t=150mm」の形で入れます。電子小黒板のデータには寸法と立会人が入らないため、画像から読みます。読み取った値は、提出前に必ず確かめてください。
- 出力したExcelの読み込み(再編集):このツールで出力したExcelを読み込むと、写真・文字・余白・並び順・撮影日時が戻ります。出力後に表計算ソフトで直した右欄の文字も読み込みます。
- ドラッグで並べ替え:編集表の「⠿」をつかんで動かせます。チェックした写真はまとめて動きます。サムネイル一覧でも、クリック・Ctrl・Shift で複数選んでドラッグでき、編集表の順番に反映されます。
提出前の注意:出力したExcelには隠しシートが入ります
再編集のため、出力したExcelには隠しシート「_台帳データ」が入ります。中身は、元の写真のファイル名・撮影日時・各項目です。提出先にファイル名を見せたくない場合は、このシートを削除してから渡してください。削除しても、再編集の読み込みは台帳の配置から読みます。なお、写真が多いと、寸法と立会人まで読む分だけ読み取りに時間がかかります。
私の現場での使い方
結論として、撮る・送る・作る・直すの4段で回しています。
- 撮る:会社支給の Android で、電子小黒板のアプリを使って撮る
- 送る:Bluetooth でノートPCへ写真を取り込む
- 作る:このツールで台帳の Excel を作る
- 直す:表計算ソフトで最後の手直しをして印刷する
開発では、電子小黒板アプリ「PhotoManager」で撮った写真で確かめています。ほかのアプリで撮った写真は、まず1枚読み込んでみてください。工種や場所が黄色の空欄になるなら、そのアプリは黒板の情報を写真に書き込んでいません。
なお、工事の書類はほかにも同じサイトの無料ツールで作れます。工程表はAIで工程表を自動作成する方法、近隣への配布物は工事のお知らせ文例11場面にまとめています。
よくある質問
結論として、無料・登録不要で使え、写真や黒板の内容は送信されません。以下、よく聞かれる点をまとめます。
無料ですか?
はい、無料です。会員登録もインストールもいりません。
写真や黒板の内容は送信されませんか?
送信されません。写真の読み込みも Excel の作成も、お使いのパソコンの中だけで行います。ただし、公開ページでは利用状況の計測(Googleアナリティクス)のため、外部と通信します。
2026年10月3日に、本番のページでブラウザの外向きの接続をすべて記録しました。写真の読み込み・画像からの読み取り・Excel の作成・サムネイル一覧まで操作して、外部への接続は Googleアナリティクスの読み込みの1件だけでした。計測に載るのは「何枚読み込んだか」「Excel を作ったか」などの操作の種類と数だけで、写真・ファイル名・黒板の文字は載りません。
同じ日に更新した v0.5.0 でも、同じ測り方で確かめました。架空の黒板の写真2枚で、読み取りから Excel の作成まで操作しました。外部への接続は、Googleアナリティクスの読み込みと計測の送信の2つの宛先だけでした。
インターネットにつながない環境でも使えますか?
使えます。このツールは1つの HTML ファイルでできています。ページを HTML ファイルとして保存し、そのファイルを開けば、計測も含めて通信は0件です。
2026年10月3日に、保存したページをオフラインのブラウザで開いて試しました。写真6枚の読み込みから Excel の作成まで、2.1秒で終わりました。
スマホでも使えますか?
パソコンでの利用を前提に作っています。スマホでの動作は確かめていません。写真が多い台帳づくりは、画面の広いパソコンのほうが楽です。
作った台帳は仕事で使ってよいですか?
はい、自由に使えます。ただし、発注者の指定様式や提出の決まりがある現場では、そちらを優先してください。読み取った値(青色の欄)は、提出前に必ず確かめてください。
まとめ
結論として、電子小黒板の写真があれば、工事写真台帳は写真を入れてボタンを押すだけで作れます。
この記事の要点
- 操作は「写真を入れる → 色の付いた欄を見る → Excelを作成を押す」の3つだけ。
- 架空の写真6枚で、入れてから Excel ができるまで約5秒(2026-10-03 実測)。
- A4縦・3枚貼り、日付は和暦で最下段。印刷の設定も入っている。
- 黒板データが無い欄は黄色、画像から読み取った工事場所は青色で知らせる。
- 写真・黒板の内容は送信しない。保存すればネットにつながない環境でも使える。
写真を入れてボタンを押すだけで、工事写真台帳ができます
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