図面の拾い出しを無料でブラウザだけで|PDF・DXFから長さ・面積・個数を測って内訳書の下書きまで【2026年】

図面の拾い出しを無料でブラウザだけで|PDF・DXFから長さ・面積・個数を測って内訳書の下書きまで【2026年】 便利ツール

図面を見ながら、三角スケールと電卓で長さと面積を拾う。その数量を内訳書の Excel に1行ずつ打ち込む。この作業に時間を取られていませんか。

この記事では、無料ツール「図面拾い出しツール」の使い方を紹介します。図面のPDF・DXFから長さ・面積・個数を測り、拾い出し表(Excel)と内訳書の下書きを作れます。図面と内訳書はブラウザの中だけで処理し、サーバへ送りません。

無料・登録不要・インストール不要。図面と内訳書はサーバへ送らずに処理します

図面拾い出しツールを開く

図面拾い出しツールでできること

結論から言うと、「図面から測る」「表にする」「内訳書に入れる」の3段階を1ページでできます。

段階できること出力
図面から測る長さ・面積と周長・個数・線の太さ別の延長・斜線ハッチの面積画面の計測一覧
表にする計測を1行ずつ、根拠の列つきで並べる拾い出し表(Excel・CSV)
内訳書に入れる内訳書(xlsx)の数量欄を、ルールと計測で埋める数量の下書きを入れた別のExcel

開ける図面は、CADから出力したPDF(複数ページ可)とDXFです。ページを開いて「見本の図面で試す」を押すと、架空のアパートの図面(平面図と立面図)が開きます。まずは見本で、どんな結果になるかを確かめられます。

図面から長さ・面積・個数を拾い出す

結論として、図面を開いて道具を選び、図面上の点をクリックしていくだけです。縮尺は図面の文字から推定します。

図面拾い出しツールの計測一覧(架空の見本の図面で面積・長さ・個数)
図1:左が道具、中央が図面、右が計測の一覧。赤い丸は「個数」で数えた換気口(図面は架空の見本)

ステップ1:図面を開いて縮尺を確かめる

「図面を開く(PDF・DXF)」を押して図面を選びます。縮尺は「1/100」「S=1/100」などの文字から推定し、画面の上に「確かめてください」と出ます。

縮尺は、寸法の分かる2点で合わせ直すのが確実です。「2点で縮尺」を選び、寸法の端と端を押して実寸を入れます。見本では、外形の下辺(18,200mm)で合わせると「2点で合わせ済み(1mm=実寸100.000mm)」に変わりました。

ステップ2:道具を選んで測る

左の道具から選びます。端点に吸い付くので、線の角を正確に押せます。

  • 長さ(クリック):押した点を順につないだ長さ。
  • 面積・周長:囲んだ範囲の面積と周りの長さ。
  • 個数:記号(円)を1つ押すと、同じ大きさの円を図面全体で数える。
  • 線の長さ(種類別):線の太さ(DXFはレイヤー)ごとに、図面全体の延長を出す。
  • ハッチの面積:囲んだ範囲の斜線を塗りつぶして面積を出す。

2026年10月20日に、見本の図面で試しました。結果は次のとおりです。

計測結果見本の正解
面積(平面の外形4隅)165.62㎡(周長 54.60m)165.62㎡
長さ(外形の下辺)18.20m18.20m
線の長さ(線幅0.35mm=水切り)18.20m18.20m
個数(同じ大きさの円)6か所6か所
ハッチの面積(立面の壁)85.31㎡87.04㎡(約2%少ない)

ハッチの面積は、斜線を線の間隔の太さで塗って数えるので、端で少しずれます。数量に使う前に、ほかの方法でも確かめてください。

ハッチの面積は開口の扱いも見る

図面拾い出しツールでハッチの面積を出した画面(架空の見本の図面)
図2:立面の壁を囲んでハッチの面積を出したところ。斜線の向き・間隔と、埋めた穴の面積が出る(図面は架空の見本)

ハッチの面積では、0.5㎡以下の穴(換気口など)を埋めて数えます。積算基準の「開口部の不控除」に合わせた扱いです。見本では、埋めた穴の分が0.17㎡と画面に出ました。

拾い出し表をExcelで保存する

結論として、計測は「拾い出し表(Excel)」で、根拠の列つきの表になります。

1行が1つの計測で、列は「名称・数量・単位・計り方・図面・縮尺・根拠・注意」です。見本の面積は、根拠の列に「4点で囲んだ面積。周長 54.60 m(縮尺1/100)」と入りました。

縮尺を確かめる前に測ったものは、注意の列に「縮尺が未確認」と入ります。あとで見直すときの目印になります。CSVでも保存できます。

内訳書(Excel)に数量の下書きを入れる

結論として、手持ちの内訳書(xlsx)を開くと、数量欄を埋めた別のファイルを作れます。元のファイルは変えません。

図面拾い出しツールの内訳書の下書き(架空の見本の内訳書。緑・黄・橙で区分)
図3:内訳書タブ。行ごとに数量と区分(自動・要確認・入力欄・未記入)と根拠が出る(内訳書は架空の見本)

使い方

  1. 「内訳書」タブで内訳書の xlsx を開く。全シートから名称・単位・数量の列を読みます。
  2. 階ごとの外周と階高、開口の面積などの基本寸法を入れる。計測を当てることもできます。
  3. 「下書きを作る」を押す。外壁・屋根改修のルールで数量欄を埋めます。
  4. 行ごとに、計測を当て直せる(例:水切りの行に「線幅0.35mmの長さ」)。
  5. 保存する。元の様式(書式・図形・印刷設定)はそのままです。

色の意味

色意味
緑図面で測った・数えた値を入れた行
白(色なし)図面で測った面積を当てた行
黄要確認。外壁・足場など建物全体の値を入れた行は、必ず黄になる
橙入力欄。図面からは決まらない(交通誘導員・クレーン日数など)

2026年10月20日に、架空の見本の内訳書(数量を入れる行14行)で試しました。結果は緑1・黄9・橙2・未記入2です。

  • 緑:水切り 18.2m(線幅0.35mmの長さを当てた)。2点で縮尺を合わせる前は、黄(縮尺が未確認)でした。
  • 黄:外部足場 433.6㎡、外壁の洗浄・下地・仕上げ 各298.2㎡など。外壁は「外周×階高の合計−開口」で計算した値です。
  • 橙:交通誘導員、換気口フード(空欄のまま)。
  • 未記入:シーリングの2行(当てはまるルールが無い)。

色付きで保存すると、末尾に「数量根拠」シートが付きます。シート名・セル番地・使ったルール・計算式が並ぶので、あとから数量の出どころを追えます。見本では36行でした。元の小計の数式(SUM)も、そのまま残りました。

提出用には「色なしで保存」を使います。色と数量根拠シートを付けずに保存し、その前に要確認・未記入などの件数を表示します。

できないこと・注意(先に確かめてください)

結論として、数量は下書きです。提出の前に、すべての行を人が確かめてください。

  • 当たりは半分に届かない:ルールで当てはめた数量は、開発で確かめた改修工事(外壁・屋根)の事例でも、±5%以内に入ったのは半分に届きませんでした(開発時の試作で、初めて見る物件では4割台。Web 版で同じ率になるかは測っていません)。数量を決めるのは使う人です。
  • 対象は改修工事(外壁・屋根):ルールは外壁・屋根改修の内訳書を想定しています。新築・内装などの工種では、当たりがさらに下がる見込みです(確かめていません)。
  • 読めない図面:紙をスキャンしたPDF(画像)、塗りつぶしのハッチ、DXFの自由曲線・楕円・HATCHは数量に入りません。
  • 開けない内訳書:パスワード付きの xlsx、古い xls、Strict 形式の xlsx は開けません。
  • Excel の確認範囲:出力はブラウザ版の Excel(Excel for the web)で開けることを確かめています。デスクトップ版の Excel は確かめていません。
  • 共用のパソコン:途中経過はブラウザに自動で残ります。開いたファイル名・計測・内訳書の行名も残ります。画面から消すボタンは無いので、消すにはブラウザのサイトデータを削除してください。

途中経過は「作業を保存(.json)」で別のパソコンへ移せます。.json に図面は入らないので、移した先でも同じ図面ファイルを開きます。

よくある質問

結論として、無料・登録不要で、図面と内訳書はサーバへ送りません。ただし、利用状況の計測のための通信はあります。

無料ですか?

はい、無料です。会員登録もインストールもいりません。

図面や内訳書は外部に送られませんか?

図面と内訳書の中身は送られません。読み込みも計測も下書きも、お使いのパソコンのブラウザの中で行います。

2026年10月20日に、配布前のファイルを手元の Web サーバで開きました。見本の図面の計測、Excel の保存、内訳書の下書きと保存まで操作し、通信をすべて記録しました。外部への通信は0件でした。

ただし、公開ページ(jyouyou.info)では、利用状況を計測するために Google アナリティクスと通信します。送るのは操作の種類や件数などで、図面・内訳書の中身やファイル名は送りません。この説明は、公開ページで開いたときに最初の画面にも出ます。

ダウンロードしたHTMLでも使えますか?

使えます。このツールは1つの HTML ファイルでできていて、パソコンに置いた HTML を開いても動きます。そのときは計測もしません。

自動で内訳書が完成しますか?

完成しません。入るのは数量の下書きで、黄(要確認)と橙(入力欄)の行が多く残ります。積算の手間を減らす道具であって、積算をなくす道具ではありません。

スマホでも使えますか?

パソコンでの利用を前提に作っています。図面の上で点を押していくので、画面の広いパソコンのほうが向いています。

まとめ

結論として、CADから出した図面のPDF・DXFから数量を拾い、拾い出し表と内訳書の下書きまでを、外へ送らずに作れます。

この記事の要点

  • 長さ・面積・個数・線の太さ別の延長・ハッチの面積を図面から測れる。
  • 見本の図面では、面積・長さ・個数が正解と一致。ハッチの面積は約2%少なかった(2026-10-20 実測)。
  • 拾い出し表は根拠の列つきの Excel。内訳書は数量を埋めた別のファイルを作り、元は変えない。
  • 数量は下書き。当たりは半分に届かないので、提出前に全行を確かめる。
  • 図面と内訳書はサーバへ送らない。公開ページでは利用状況だけを計測する。

図面の拾い出しと内訳書の下書きを、外へ送らずに

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