工事のお知らせを、毎回ゼロから作っていませんか。この記事では、近隣へ配る工事のお知らせの文例を11の場面に分けて載せます。
あわせて、場面を選ぶだけでA4のお知らせが仕上がる無料ツール「近隣お知らせジェネレーター」の使い方を紹介します。現役の施工管理(2026年時点で18年)が、自分の現場で使うために作ったツールです。
無料・登録不要。入力内容は送信されません
近隣お知らせジェネレーターを開く近隣へのお知らせで困る3つのこと
結論から言うと、困るのは「文面」「見た目」「抜け漏れ」の3つです。どれも工事ごとに作り直すたびに起きます。
- 文面:現場の言葉のままだと、住民には伝わりにくい
- 見た目:文字ばかりの紙は、高齢の方ほど読んでもらえない
- 抜け漏れ:電話番号や期間の誤りは、配ったあとでは直せない
また、場面ごとに書くべきことも違います。たとえば大型車両なら台数と経路、断水なら時間と水のくみ置きです。そのため、場面ごとのひな形を持っておくと作業が一気に軽くなります。
近隣お知らせジェネレーターとは(無料・登録不要)
近隣お知らせジェネレーターは、ブラウザだけで動くA4お知らせの作成ツールです。インストールも会員登録も要りません。

できることは次のとおりです。
- 11の場面から選ぶと、重要度・安全対策・文面の標準がまとめて入る。
- 重要度(通常/注意/重要/緊急)で、紙の色と見出しが変わる。
- イラストと説明文の比率を自動で調整する(文字は10pt以上を優先)。
- 「伝えたいこと」を現場の言葉で書くと、AIへの指示文を作ってくれる。
- 配布前の点検(電話番号の漏れ、文字のあふれ、配布日が近すぎる など)。
- 印刷/PDF(A4縦1枚)、端末への自動保存、ファイルへの保存と読込。
一方で、文面はあくまで参考例です。発注者の指定様式がある現場では、そちらを優先してください。
使い方は3ステップ
結論として、操作は「選ぶ・入れる・仕上げる」の3つだけです。
ステップ1:場面と重要度を選ぶ
まず、11の場面から近いものを選びます。選ぶと、重要度・安全対策・文面の標準がまとめて入ります。重要度は後から変えられます。
ステップ2:日時・作業内容・連絡先を入れる
次に、期間・作業時間・休工日を入れます。大型車両なら車両の種類・台数・経路も入れます。打設日や搬出が集中する日は「特に注意してほしい日」に行を足します。
ステップ3:文面を磨いて、点検してから印刷する
最後に、帳票の文字をクリックして直接直します。「配布前の点検」で要修正が0件になったら、「印刷/PDF(A4縦)」で出力します。工事ごとに「ファイルに保存」しておけば、次の版に使い回せます。
場面別の文例(ツールの標準文)
結論として、文例は5つの要素を決まった順に並べると伝わります。順番は「日頃のお礼 → いつ・何を → ご協力のお願い → 安全への取り組み → 連絡先」です。以下は、ツールが出す標準の文面です。
例の値として「期間10月5日〜10月30日・作業時間8:00〜17:00・日曜祝日は休工」を入れています。〇〇の部分は、自分の現場の値に置き換えてください。

工事着工のご挨拶
> このたび、「〇〇工事」を施工させていただくこととなりました。着工にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
> 10月5日(月)から10月30日(金)までの予定で、下記の工事を行います。工事期間中は、工事車両の出入りや作業に伴う音・振動などで、ご迷惑をおかけすることがございます。
ご協力のお願いは「現場への立ち入りはご遠慮ください」「お子さまが近づかないよう、お声がけをお願いします」の2つが標準です。
大型車両の出入り
> 10月5日(月)から10月30日(金)まで、工事用の大型車両(10tダンプ・トラック)が北側出入口(市道〇〇線)から現場に出入りいたします。台数は1日あたり最大15台を予定しています。
安全への取り組みには、通学時間帯(7:30〜8:30頃)を避ける一文が入ります。タイヤの洗浄も標準です。台数と経路は、住民が一番知りたい情報です。
騒音・振動を伴う作業(解体・はつり・杭)
> 10月5日(月)から10月30日(金)まで、建物の解体・はつり作業を行います。作業中は大きな音や振動が発生する時間帯がございます。
お願いには「窓を閉めていただくと、音が和らぎます」「ご体調などで配慮が必要な場合は、事前にご相談ください」が入ります。重要度は「重要」が標準です。
通行規制・道路占用
> 10月5日(月)から10月30日(金)まで、工事車両の停車と資材の搬入のため、〇〇線の通行を一部規制させていただきます。
「規制区間では、誘導員の指示に従って通行してください」「緊急車両は優先して通行できます」の一文は必ず残します。
コンクリート打設
> 当日は生コン車・ポンプ車が続けて出入りし、作業の進み具合により終了時刻が遅くなる場合がございます。
打設は終わりの時刻が読めません。そのため「遅れる場合があります」を最初から書いておくと、苦情が減ります。
断水・停電
> 10月5日(月)の9:00〜12:00、給水管の切り替え作業に伴う一時的な断水を行います。
お願いには「断水の前に、必要な水をくみ置きください」「再開直後は水が濁ることがあります」が入ります。重要度は「緊急」が標準で、文字も大きくなります(ツールの実測で13.25pt)。
工事完了のお礼
> おかげさまで「〇〇工事」は、10月30日(金)をもちまして無事完了いたしました。工事期間中は、音や車両の出入りなどで大変ご迷惑をおかけいたしました。皆様のご理解とご協力に、心より御礼申し上げます。
このほか、クレーン・足場・石綿除去・休日作業の文例も入っています。11場面すべてで、本文が10pt以上でA4縦1枚に収まることを確かめています(2026年9月・v0.2.1)。
AIで「伝えたいこと」を文章にするコツ
結論から言うと、AIには「現場の言葉のまま」渡すのがいちばんうまくいきます。きれいな文章にするのはAIの仕事です。
ツールの「伝えたいこと」欄に、たとえば次のように書きます。
- 「10/7の午前はダンプが20台くる。通学の時間はずらす」
- 「杭打ちでドンドン音が出る。3日で終わる」
次に「① AIへの指示文をコピー」を押し、ChatGPT・Claude・Gemini などに貼ります。返ってきた回答を「② AIの回答を貼る」に貼ると、帳票に取り込まれます。
指示文には、次の禁止事項が最初から入っています。
- 入力にない数値を作らない
- 守れない約束をしない
- お詫びは1回まで
また、イラストも「画像プロンプトをコピー」で画像生成AIに渡せます。できた画像はドラッグか Ctrl+V で貼れます。なお、AIの回答にあった確認事項は「AIからの確認事項」としてパネルに出ます。配る前に必ず目を通してください。

配布の実務:いつまでに・どこまで・誰に確認するか
結論として、お知らせは作業開始の1週間前までに配ります。配布範囲と文面は、発注者に確認してから配ります。
1週間前までに配る(ツールの点検もこの基準)
ツールの点検では、配布日から作業開始まで7日未満だと「確認」が出ます。ただし、これは社内の目安として入れた基準です。住民への配布期限を定めた法令ではありません。
一方で、法令で「7日前」が決まっているものがあります。騒音規制法の特定建設作業です。指定地域内の特定建設作業は、開始の7日前までに市町村長へ届け出ます(出典:騒音規制法 第14条 https://laws.e-gov.go.jp/law/343AC0000000098 2026-09-26取得)。
つまり、届出(役所へ)と配布(住民へ)は別物です。ただ、どちらも7日前を目安にすると段取りがそろいます。
配布範囲は発注者と決める
配布範囲は、現場ごとに違います。車両の経路沿い、騒音の届く範囲、規制区間の沿道などが候補です。自治体の工事では、共通仕様書や特記仕様書で近隣説明の方法が指定されていることもあります。そのため、範囲と文面は必ず発注者に確認してから配ります。
石綿(アスベスト)除去は掲示も必要
石綿の除去では、お知らせの配布とは別に、現場での掲示が法律で求められます。元請業者は、事前調査の結果などを現場に掲示します(出典:大気汚染防止法 第18条の15第5項 https://laws.e-gov.go.jp/law/343AC0000000097 2026-09-26取得)。
ツールの「石綿除去」の文例は、あくまで近隣へのお知らせです。掲示の様式は、自治体の運用を確認してください。
ワンポイント:配る前の3点確認
- 電話番号と受付時間は、つながる番号か。
- 期間と「特に注意してほしい日」は、工程表と一致しているか。
- 配布範囲と文面は、発注者の確認を取ったか。
工程表とお知らせの日付がずれるのは、よくある誤りです。工程表は、同じサイトの無料ツール「工程表ジェネレーター」で作れます。作り方はAIで工程表を自動作成する方法にまとめています。
よくある質問
結論として、無料・登録不要で使え、入力した工事名や住所は送信されません。以下、よく聞かれる点をまとめます。
無料ですか?
はい、無料です。会員登録も要りません。有料版を作る予定もありません。
入力した工事名や住所は送信されませんか?
送信されません。入力内容は、お使いのブラウザの中にだけ保存されます。ただし、利用状況の計測(Googleアナリティクス)と表示用フォントの読み込みのため、外部と通信します。
2026年9月26日に本番のページで通信を実測しました。外部への通信は Google Fonts と Googleアナリティクスの2種類だけでした。工事名の欄に入れた試験用の文字列は、どこにも送られていませんでした。なお、計測に載るのは「どの場面を選んだか」「印刷したか」などの操作の種類だけです。
作ったお知らせは仕事で使ってよいですか?
はい、現場で配るお知らせとして自由に使えます。ただし、文面は参考例です。法令上の判断はしていないので、発注者の指定様式や配布範囲は必ず確認してください。
AIで作ったイラストを使ってもよいですか?
画像の利用は、お使いの画像生成サービスの規約に従ってください。商用利用や印刷物での配布の扱いも、規約で決まります。規約はサービスごとに違います。
スマホでも使えますか?
画面の幅に合わせて表示が切り替わるので、スマホでも入力できます。ただし、A4で印刷するならパソコンのほうが確実です。
まとめ
結論として、場面ごとのひな形と1週間前の段取りがあれば、お知らせ作りはぐっと軽くなります。
この記事の要点
- 工事のお知らせは「お礼 → いつ・何を → お願い → 安全対策 → 連絡先」の順で組む。
- 近隣お知らせジェネレーターなら、11場面の文例から A4 が作れる(無料・登録不要)。
- 現場の言葉のままAIに渡すと、住民向けの文面に整えてくれる。
- 配布は1週間前までが目安。特定建設作業の届出(7日前・市町村長あて)とは別物。
- 配布範囲と文面は、発注者に確認してから配る。


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