DIYしてみた!木材保護塗料のつくりかた

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DIY

まとめ
この記事では簡単に作れる木材保護塗料を紹介しています。
DIYした木製の小物などに塗って楽しめます。

木材保護塗料のつくりかた

もの作りが好きは人は木材で何かを作ったことがあると思います。
今回紹介する木材保護塗料は不思議な化学反応を利用して、木材の防腐・防虫・耐候性の効果が期待できるものに仕上げる方法です。
手作りの作品は思い入れがあり、長持ちさせたいですし、単純にデザインの一部として塗装によるビジュアルも重要になるので、使いこなすことが出れば作品のバリエーションが膨らむことでしょう。
この不思議な化学反応は草木染で使用する媒染液としても利用されています。

必要材料はたったこれだけ

一般的なものでなので、もしかして家にあるものだけで作れるかもしれません。

  • 鉄(スチールウール、サビたもの、等)※スチールウールは金タワシです。
  • 酢(穀物酢ビネガー、クエン酸、等)
  • 容器(ビン・金属フタ)※密閉できないほうが良い

作り方はすごく簡単

容器を入れて待てば完成です。
鉄と酢が化学反応を起こして『酢酸鉄』(サクサンテツ)が出来上がります。

これが木材保護塗料です。薄い色を作りたい場合は2~3日で鉄を酢から出す。
濃い目の色を作りたい場合は1~2週間ぐらいで取り出しましょう。

※鉄が酢で溶ける過程で水素ガスが発生するので、容器の蓋は密閉せずにガスが抜けるようにしましょう。

上の写真はコーヒーの空き瓶にアルミ箔でフタをしたもので、中身は左側は酢の中に釘・右側はスチールウールを入れたものです。
濃い色を使いたかったので、2週間放置しました、釘よりもスチールウールのほうが黒い液体になりました。

使い方はハケで塗るだけ

塗料をハケで木材に塗ります。
この塗料は『色を乗せる』ものではなくて、『浸み込ませて反応させる』ものなので、塗った後しばらく放置することで化学反応が起き黒褐色から黒色へ変色します。

原理としては木材に含有するタンニンと酢酸鉄(サクサンテツ)の鉄イオンが化学反応を起こして黒色化合物が生成され黒褐色から黒色へ変色します。
greyやdark greyのような色合いになるので重みのあるアンティークのような仕上がりになるでしょう。

塗る量や含有するタンニンの量で色は変化するので、反応をみて量を調整します。
木材の樹種ごとにタンニンの含有量が異なるので樹種による調整も必要です。

結果としてこの変化は着色されるだけでなく木材の防腐・防虫・耐候性の効果が期待できます。

塗ってみた感想としては、酢で作ったので匂いが気になりましたが、乾燥すれば匂いが飛んで気にならなくなりました。
塗ってから変色までに時間がかかると思っていたが、塗っている最中から変色が始まり、希望通りのいろへ変わりました。
注意としては塗る予定のない物は近くに置かないほうがいいです。跳ねて飛んだ水滴が黒く変わり取れなくなります。

樹種による含有量の目安

タンニンが多い木材 

  • クリ
  • スギ
  • ナラ(オーク)
  • ミズナラ
  • ヒノキ
  • 青森ヒバ
  • アメリカンブラックチェリー
  • レッドオーク
  • サペリ

などは反応が出やすいと言われているので、少しづつ塗って反応を見てください。

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