野菜の肥料

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野菜づくり

この記事のまとめ

野菜の肥料について説明します。

肥料のやり方・成分・効果をわかりやすく説明します。

野菜別に必要な肥料を説明します。

野菜の肥料の使い方?

野菜へ肥料を施す目的は野菜が成長するために必要栄養を補ってあげるためです。
成長期の子供へバランスの取れた食事を与えるようなものです。
必要な時期必要なものを適量をあたえることが正しい使い方ではないでしょうか。

肥料のやり方 元肥(もとごえ)とは?           

元肥(もとごえ)とは野菜の種・苗を畑に植え付ける前または植付る時に入れる肥料のこと。

元肥は即効性は必要ないが、成長期間中に継続して効果が必要なためゆっくり・長期間効果が発揮される有機肥料堆肥)、遅効性肥料緩効性肥料を中心に使う。
寒肥は元肥の種類のひとつ。

同サイトで紹介している「畑の土づくり」に堆肥の作り方があるのでチェックしてね

アオイ科 アブラナ科 イネ科 ウリ科 シソ科 ナス科 ヒルガオ科 マメ科

肥料のやり方 追肥(ついひ)とは?

追肥とは即効性が必要な成長段階ですぐに効果が求められる場合に使用する肥料のこと。
野菜の成長が加速するタイミング収穫後に継続して収穫ができるように栄養剤のように使う。


速効性肥料の液肥化学肥料など吸収しやすく効果が出やすいものを用いる。
効果の持続はなく施す時期野菜によりいろいろで追肥の種類には芽出し肥お礼肥置き肥などがある。

肥料の成分・効果って何だろう?

作ろうとしている野菜によって肥料は異なります。野菜が根菜類なのか葉菜類なのか実菜類なのかで与える肥料の配合が違います。

重点的に成長させる部分により肥料の配合が変わってくるが、基本的にはもバランスよく成長させる必要があります。

野菜の種類と肥料の3要素

野菜の分類と重点的にあたえる肥料成分。

肥料の3要素」と呼ばれるカリ(K)窒素(N)リン酸(P)の3種類です。

根菜類・・・(だいこん・にんじん・いも)などにはカリ(K)を多めに

葉菜類・・・(ほうれん草・キャベツ・アスパラガス)などには窒素(N)を多めに

実菜類・・・(トマト・ピーマン・ナス・ブロッコリー)などにはリン酸(P)を多めに

ですが、あくまで割合を多くということで、他を全くやらないと言うことではありません
お互いの相乗効果で吸収するものなので大事なのはバランスです。

カリ(K)・・・根の発育を促す。野菜を丈夫にし、病気や寒さに対する抵抗力を高める

不足すると・・下葉の先端から黄色くなり枯れ始める、果実の品質が低下する。

多すぎると・・直接的な症状は見えないがマグネシウムが吸収されにくくなる。

窒素(N)・・・葉や茎を大きくするのに必要。

不足すると・・下葉から黄色くなる、葉が小さくなる、分岐しにくい、丈が伸びない

多すぎると・・葉色が濃い緑色になる、茎や葉ばかりしげる、肥満化し弱体する、病害虫の被害も増える。

リン酸(P)・・・開花・結実を促す。全体の育成、枝分かれ、根の伸長を促す。

不足すると・・下葉から緑色や赤紫色に変色する、開花・結実・成熟の遅れ収穫量の低下品質が低下する。

多すぎると・・直接的な症状は見えないが土壌障害が起きやすい。

肥料成分の主要な働きと欠乏・過剰症
 成分名主な働き   欠乏症状過剰症状
三大要素窒素(N)葉・茎・根の生育を促進する成長が悪くなり、葉色が薄くなる葉や茎が伸び過ぎ、軟弱な植物になる。花や実がつきにくくなる
リン酸(P)開花・結実を促進する花数が減少、発根不良、葉が黒みがかり結実が遅れる出にくい
カリ(K)根の発育を促進。病害虫や寒さに対する抵抗力をつける根腐れしやすい、葉縁から 変色。果実の味や外見が悪くなるカルシウム、マグネシウムの吸収が悪くなる
成分名主な働き欠乏症状過剰症状
中量要素カルシウム(Ca)細胞組織を強くする。根の生育を促進する。土壌酸度を調整する新芽や根の生育が悪くなる、新葉の先が枯れる、首折れ・尻腐れ症状マンガン、鉄、亜鉛、ホウ素の欠乏が出やすい
マグネシウム(Mg)葉緑素を作る。リン酸の働きを助ける葉が黄色くなるマンガン、亜鉛、ホウ素の欠乏が出やすい
硫 黄(S)タンパク質を作る古い葉が黄色くなる土壌が酸性化する
成分名主な働き欠乏症状過剰症状
微量要素鉄(Fe)葉緑素を作る葉が黄色や白くなるリン酸の吸収が悪くなる
マンガン(Mn)ビタミンの合成に必要葉に黄や茶色の斑点が出る根が枯れる、葉が白くなる
ホウ素(B)根や新芽の生育を促進根や新芽の生育が悪くなる葉が黄色や茶色になる
亜 鉛(Zn)新葉を作るのに役立つ葉の小型化や変形新葉が黄色くなる
モリブデン(Mo)ビタミンの合成に必要葉の湾曲や黄色斑点が出る出にくい
銅(Cu)葉緑素を作る葉の湾曲や黄色に変色根の生育が悪くなる
塩 素(Cl)光合成にかかわる葉の先端が枯れる根が枯れる

※参考 肥料成分の働き住友化学園芸 ℮グリーンコミュニケーション

野菜は何でできている?

野菜の約90%は水分でできています。
野菜を乾燥させ水分を取り除き、残った部分の構成成分を調べてみるとなんと!


炭素(C)、酸素(O)、水素(H)3元素90%以上を占め、残りの10%以下チッ素(N)カルシウム(Ca)カリ(K)硫黄(S)マグネシウム(Mg)リン酸(P)などの成分があります。


中には生育に関係のない成分も含まれていますが、基本的に野菜の生育に必要な成分は全部で16種類になります。


野菜は16種類の成分から成り立っていますが、全体の90%を占める炭素、酸素、水素の3元素は空気や水から吸収され、他の13成分が主に根から吸収されています。

といっても13成分が平等に必要ではなく、必要量に応じて大量要素中量要素微量要素に分けられています。

特に窒素(N)リン酸(P)カリ(K)の3成分は大量に必要であり不足することが多い成分で、「肥料の三要素」と呼ばれています。

野菜の成長に必要な成分
葉から(空気中)根から(土の中)
大量要素中量要素微量要素
炭素(Ⅽ) 酸素(O) 水素(H)窒素(N) リン酸(P) カリ(K)カルシウム(Ca) マグネシウム(Mℊ) 硫黄(S)鉄(Fe) マンガン(Mn) ほう酸(B) 亜鉛(Zn) モリブデン(Mo) 銅(Cu) 塩素(Cl)

※参考 肥料成分の働き住友化学園芸 ℮グリーンコミュニケーション

同サイトで紹介している「畑の土づくり」に堆肥の作り方があるのでチェックしてね

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