まとめ
シシトウの栽培順序を説明します。栽培の要所でポイント(ひとてま)を豆知識とコツで説明します。
1.特徴
- ナス科
- 果菜類
- 発芽適温25~30℃
- 育成適温20~30℃
- 収穫までの期間は種をまいてから90日程度、苗を植えてから30日程度、開花してから2週間程度
- 高温な環境が好き
2.栽培方法(前半)
2-1畑づくり
ナス科の野菜を3年以上作っていない場所を選びましょう
植付け1週間前に深さ30cmの溝を掘り、1平米あたり化成肥料200g堆肥2~3kgのうち、化成肥料の半量は溝の左右にまき、軽くかき混ぜ埋め戻します
幅50cm、高さ10cmの平畝にして畝の上面を平にならし、マルチシートを敷きます
畑の土づくり も参考にして下さい
2-2苗選び、植付け
気温が20℃になってきたら植え付けを行います
茎や葉がしっかりしていて緑が濃い苗を選びましょう
高温性の植物なので育成適温以下での植付けはしない。水を張ったバケツにポットごと付け、水をたっぷり吸わせます
ポットより一回り大きな穴を株間50㎝間隔で堀り、植え付け後に防虫ネットをかけます。根を伸ばすため植え付け後にかるく水をあげた後、3日間は水をあげないようにします。
シシトウはピーマンの仲間で育て方も似ている熱帯性の植物なので低温では育成が悪くなり、水が切れると辛みが出てきます。しかし多湿にも弱いので水のやりすぎには注意しましょう。
3.栽培方法(後半)
3-1支柱立て・整枝
植付け後2週間ほどしたら主枝に沿って1mくらいの支柱を立てひもやビニールテープで誘引する。株の成長を優先させるために一番花より下のわき芽は全て摘み取ります。
3-2追肥
実ができてきたら2週間に1回のペースで1平米あたり50gの化成肥料をマルチシートの外側にまきかるく耕します。
野菜の肥料 も参考にして下さい
3-3収穫
実が6~7cmになったらヘタの部分をハサミで切って収穫します。株が疲れないように早めに収穫することで秋まで収穫することができる。
収穫遅れ、高温や低温下での直射日光(紫外線)、水不足(極端な乾燥)、肥料不足などで実が黒ずんでくることがあります。植物色素のアントシアニンが果皮にでてくる生理障害です。食べても問題はありません。
4.害虫と病気
4-1害虫と対策
シシトウに発生しやすい害虫はタバコガ・カメムシ・アザミウマ・ハダニなどです。
ハダニはシシトウの葉の裏に着き葉の養分を吸ってしまい、葉に白い斑点が付きます。そのまま放っておくと繁殖し全体に広がってしまいます。
シシトウの害虫対策は、定植時に駆除粒剤を施したり、薬剤を散布して早急に駆除します。
シルバーマルチなどを設置して飛来を抑制するのも有効です。
アブラムシは、牛乳に少量の食用油または片栗粉を混ぜた液を、吹きかけると窒息します。
4-2病気と対策
シシトウの青枯れ病
症状はシシトウの株が日中にしおれて夜間に回復する状態を繰り返し、最終的に株が青いまま枯れてしまいます。
ナス科の野菜を連作していて高温かつ、乾燥が長く続くと発生しやすくなってしまう。窒素肥料の多過ぎが原因です。
薬剤での治療が推奨される。
共栄しよう!コンパニオンプランツ も参考にして下さい。
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