まとめ
オクラの栽培手順を説明します。栽培の要所のポイント(ひとてま)で豆知識やコツを説明します。
1.特徴
- アオイ科
- 果菜類
- 発芽適温25~30℃
- 成育適温10~40℃
- 種まきから収穫までの期間5ヶ月程度
- 暑さに強いが寒さに弱い
2.栽培方法(前半)
2-1畑づくり
アオイ科の野菜を1年以上作っていない場所を選びましょう。
種まき1週間前、1平米あたり化成肥料150g堆肥2~3キロ撒いて深さ25cm以上耕します。
幅70cm高さ15cmのかまぼこ形の畝にし、水はけを良くして均します。
高温を好むので地温をあげるためマルチシートを敷きます。
畑の土作り はこちらを参考にして下さい。
2-2直まき
発芽適温が25~30℃なので年間の平均気温でまく時期を決めよう。種皮がかたいので1~2日程度水に浸けておくと発芽しやすくなります。
株間30cmで条間45cmで穴をあけ3~4粒種をまきたっぷり水をまく。種まき後はアブラムシや鳥害予防のため防虫ネットをかけます。
オクラは発芽が揃わないと水やりや追肥などタイミングが株ごとに異なり管理が面倒になってしまいます。発芽を揃えるために1~2日水に浸ける、浸けたときに水に浮いた種は発芽しにくい傾向があります。土に深く種をまくと発芽率が下がるので1cmぐらいの深さが適切です。
3.栽培方法(後半)
3-1間引き
本葉が2~3枚になったら元気のいい1本を残して間引きます。
3-2追肥
一番花が開花してから2週間に一回のペースで化成肥料30gをマルチシートの外側に施し軽く土と混ぜ合わせます。葉が小さいのは肥料切れのサインですのでよく観察しよう。
オクラの花はハイビスカスと同じ種類の花で、とてもキレイなので鑑賞用に育てる人もいます。
野菜の肥料 こちらを参考にして下さい
3-3収穫
五角オクラは6~7cm丸オクラは12~15cmになったらあまり大きくせずに収穫する。五角オクラは大きくすると繊維がかたくなり食べられなくなります。
収穫したら、実のすぐしたの葉1~2枚を残して摘葉すると風通しが良くなり、後の実の付きが良くなります。
夏場の最盛期は成長が早く1日に4~5cm伸びることがあるので毎日確認する。わき芽が出たら残しておく、そこから実がなるかもしれない。
共栄しよう コンパニオンプランツ こちらも参考に
4.害虫と病気
4-1害虫と対策
4-1-1アブラムシ
アブラムシが葉の裏に付きやすい。こまめにチェックし見つけたらティッシュやタオルで拭き取るように駆除しよう。
4-1-2ハマキムシ
ハマキムシにも注意が必要。ハマキガの仲間で自分で出す粘液で葉を丸めて中に住み着く。そのままにしておくと葉を食害するので見つけたら葉ごと切り落とす。
4-1-3予防
予防としてはよく観察することが一番。
害虫は若くて柔らかい葉が好み。
苗が小さいうちは枯れてしまうこともある。
見つけたらすぐに取り除く。
ハマキムシは葉ごと切り落とすことになるので近くで処理すると移動してくるので、離れた場所て処分する。
4-1-4農薬
必要に応じて薬剤を使用することも大切。無農薬にこだわりたい人が多いが、手入れがうまくできないと感じたときや、虫の食害に不安を感じたときは、適量の薬剤を使用する。植物由来の農薬もあるので、過剰に抵抗するほどの影響はない。害虫の影響でオクラが枯れてしまうよりはおすすめ。
4-2病気と対策
4-2-1ウイルス病
葉が縮んだり丸まったりするのが特徴。濃淡のあるモザイク模様や、葉に奇形を生じることもある。アブラムシのような害虫を媒体して感染し、有効な治療薬はありません。症状が出た葉を早めに取り除き、ウイルス病がほかの葉や株に伝染するのを防ぐ。同時に、害虫の駆除を行う。ウイルスは風や雨によっても運ばれ、オクラにある傷口からも感染するでしょう。収穫するときは、必要以上に株を傷つけないように注意する。
4-2-2苗立枯病
茎の根元が細くなり、茶色く変色し、立ったまま枯れるのが立枯病。土壌中のカビが原因で発生し、上部から病気が進行する。梅雨時期など雨が続いて土壌が多湿な環境で発生する。放っておくとほかの株に次々と広がるため、早期の対策が必要。立枯病の原因菌には、太陽光消毒と熱消毒が有効。
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