まとめ
ソラマメの栽培順序を説明します。
栽培の要所でポイント(ひとてま)を豆知識とコツで説明します。
1.特徴
- マメ科
- 果菜類
- 発芽適温20℃前後
- 育成適温15~20℃
- 収穫までの期間は140~150日開花してから40~50日
- 冷涼な環境を好む
2.栽培方法(前半)
2-1畑作り
マメ科の野菜を4年以上作っていない場所を選びます。種をまく1週間前に1平米あたり化成肥料100g堆肥2~3kgを全面にまきしっかりと耕します。幅70cm高さ15cmの畝をつくります。
畑の土づくり こちらも参考に
2-2種まき
株間30~40cmとって、まき穴1ヵ所につき2粒ずつまきます。黒くなっている部分(おはぐろ)を斜め下にしてタネが少し見える程度に土をかけか酸素るく押さえ、たっぷり水をまきます。
種まき後アブラムシの被害にあいやすいのでべたがけシートで覆いましょう。
ソラマメは早まきだと株が大きくなりすぎて寒さで枯れてしまうことがあります。酸素を好む植物で、深植えすると酸素不足で発芽不良になることもあるので注意です。ポットにタネをまいて育ててから植え付けてもいいでしょう。
3.栽培方法(後半)
3-1追肥、土寄せ
べたがけシートを取り、1平米あたり50gの化成肥料を株の周囲にまきます。
その後、かるく耕して土寄せをします。
野菜の肥料 はこちらを参考に
3-2整枝
側枝が増え込み合ってきたら、風通しを良くするため、茎が太く丈夫なものを6~7本残し他は切り取りましょう。
側枝を伸ばし放題にすると栄養分が分散してサヤが大きくならないので注意しましょう。
3-3支柱立て、摘芯
草丈30cmの頃、風などによる倒伏防止のため、畝の四隅に支柱を立てて、その周囲にひもを張ります。
草丈が60~70cm頃になったら摘芯します。ソラマメは草丈70cm以上にしても、上部のサヤは実がならないものが多いので芯を摘み取ります。
先端5~10cmを摘芯して株全体の育成より実を充実させる方に養分を回す。先端に集まるアブラムシを駆除するためにも摘芯する。
3-4収穫
空を向いていたサヤが下に垂れてふくらみ、サヤのスジが黒くなってきたら収穫。サヤの付け根をハサミで切って収穫しましょう。
4.害虫と病気
4-1害虫と対策
アブラムシ
アブラムシは、ソラマメ栽培において発生する可能性があります。アブラムシは小さな黄色や黒色の虫で、高い繁殖力を持っており一度に大量に発生します。
主に葉の裏に群生して吸汁し、葉の萎縮や生育阻害を引き起こします。またウイルス性の病気を媒介したり、アリを誘引したりします。
アブラムシを駆除するためにテントウムシを利用する方法があります。テントウムシは1匹あたり10~100匹ほどのアブラムシを捕食するので、ビニールハウスをはじめ、テントウムシが逃げにくい環境の中でアブラムシを駆除したいときに利用します。
アブラムシと共存関係にあるアリを駆逐することでアブラムシを減らす方法もあります。アリはアブラムシと共存関係あり、アリを取り除くことで、アブラムシの数を減らすことができる可能性があります。
4-2病気と対策
モザイク病はアブラムシによって主に媒介されます。また発病した茎や葉から分泌される汁液によって感染が拡大してしまう。他の作物からの伝染にも注意が必要。
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